冬のビデオまつり「DEAD OR ALIVE 犯罪者」「最初の晩餐」

このまま春になるのかな、きっとまた寒くなるよね。

ザ・ヴォイド 変異世界
【1,200円】保安官が怪我人を病院に連れてきてから始まる怪異。人間がウネウネになったり白装束の集団が病院を取り囲んだり...いろいろな要素を詰め込みすぎて逆に緊迫感が薄れているような。脱出のチャンスはあったのに全員の自己主張が強すぎて機会を逸してしまう。めだたない脇役だった青年がいちばん冷静で、彼が生き残って良かった。

DEAD OR ALIVE 犯罪者
【1,500円】「ゆっこロードショー」で「衝撃のラストが待っている映画」の中に入っていたので見てみた。私のこの作品への評価はラスト3分前まで1,900円→ラスト1分前まで1,500円→ラスト200円で、平均して1,500円か。この映画に比べたら「大怪獣のあとしまつ」のラストなんか無問題。怪獣がいる世界ならアレだっているだろう。だがこの映画のラストは断然に「無い」。ただの悪ふざけ。その意味ではまさに衝撃のラスト。

テリファー(吹替版)

テリファー(吹替版)

  • ジェナ・カネル
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テリファー
【1,200円】ピエロのメイクをした殺人鬼がばったばったと人を殺す。しかも殺し方がエグい。殺したあとの処理がさらにエグい。ただし、ジェーソンやマイケルのように神出鬼没で怪力というわけではない。この殺人鬼を連続殺人鬼たらしめているのは、被害者がバカすぎる、油断しすぎる。前半の主人公なんか、せっかく倒したのだからとどめをさせばいいのに「かかってきなさいよ!」とかすごむから反撃されちゃった。

戦慄のリンク

戦慄のリンク

  • スン・イハン
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戦慄のリンク
【1,200円】公開されたばかりで視聴に1,200円もかかるが、U-NEXTのポイントがたくさん溜まっていたので使った。中国製のホラー映画だが、監督は日本人の鶴田法男。そうだよ、金が無いなら中国に行って映画を作ってこい。前半は「呪いのビデオ」ならぬ「呪いのネット小説」で、これを読むと不可解な自殺をしてしまう。これで可愛い子が死んでしまうのがもったいない。ヒロインは従兄弟が犠牲者の一人で、自身も小説を読んでしまったために怪異に遭う。その現象に興味を持ちヒロインと一緒に謎の解明をする青年。後半は怪異の正体がじょじょに明らかになり犯人探しのミステリになる。なかなか凝ったストーリーだが、この青年がかっこ良くもなく、オタクっぽくもなく中途半端なキャラなのが映画の魅力を減じていると思う。中国では人気のある人なのかな。

最初の晩餐
【1,700円】2019年公開なのでいまから4年前。撮影はその1年か2年前のはずだが、戸田恵梨香の子ども時代を演じている森七菜がガキンチョなんだよね。この年令の人って5、6年でこんなに変わるのか、それとも撮影から公開まで時間がかかったのか。父親の葬儀のために実家に集まった子どもたち。母は仕出しを断わって自分が作った料理を参列者にふるまう。それが目玉焼き、つぎが味噌汁、そのつぎがピザ。なんで葬式でこんなものを出すんだと思ったが、それは父との思い出の料理だった...料理を通じて現代と過去が行き来する。この家族にはなにか秘密があるのが、それが緊張感を生んでいる。構成が見事で、俳優も全員が上手。ただ配役がいかにも過ぎるのが残念。永瀬正敏斉藤由貴戸田恵梨香染谷将太窪塚洋介、この人が出てきたときはきっとこういう人を演じるよねって役を演じているのだよなあ。