新年映画まつり「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」「かがみの孤城」

   

アバターって前作は確かに映像はきれいだったけど、ドラマとしての内容があまりにも無いので新作を観に行くつもりはなかった。「ゆっこロードショー」で2022年の1位はトップガンだと思ってたが、こっちのが上かもしれないと言ってたので急に観たくなった。内容はあいかわず薄い。舞台は滅亡寸前の地球が移住先に選んだ星・パンドラ。そこの住民と人類の戦い。この映画、地球が一方的に悪者になっているが、「もののけ姫」みたいに双方に感情移入できるようにすればもっと深い話になるのだと思う。本作は海が舞台だが、この映画のCGは海中でこそ威力を発揮するのがわかる。この映像は実写では作れない。あと主人公の5人の子どもの中で、別の両親から生まれて主人公が養女にした娘・キリが異形なのに可愛い。

   

本作では多くを語られてないが地球人とパンドラの先住民との遺伝工学的なハーフみたい。仕草や表情も可愛いが、14才の設定である彼女を演じたのが73才のシガニー・ウィーバー(エイリアンの人)なのが驚きだ。暗幕の前で演技をして、それをモーションキャプチャで取り込むそうだ。なにもないところで一人で演技をするのって難しそう。

   

辻村深月の原作は数年前に読んだ。そして忘れた。長い話なので大胆に割愛しないと2時間に納まらないが、きれいにまとまっていたのではないかな。原作は全員が城を去った後のエピローグがけっこう長くて、それが伏線の回収になっているが大幅にカット。でもそうしないと観客は飽きるか。アニメーション映画としては最近の高水準の作画に比べると並み。そこよりストーリーで引っ張る作品だからね。原作を読んでも泣けなかったがアニメは泣けた。家に帰ってから公式サイトを見たら主要人物の声は本職の声優より俳優のが多いんだな。みんな上手だった。オオカミ少女役の芦田愛菜フリースクールの先生役の宮崎あおいが強力すぎる。