泉里香「高嶺のハナさん2」

横並びのシーンがあると脳がバグる6人の身長をまとめてみた(遅いよ)。

   

うめ、ハナ、弱気はほぼ同じ。ハナはいつもハイヒールを履いて高く見せ、うめは低く見せるような演出がされていたと思う。ハナと弱気は、ハナがハイヒールを履いたら弱気より高くなるが、演出上どう見せたいのかはわからなかった。そんなことよりニューヨーク行きの決着だ。先週の記事で私はこう書いた。

不動とハナがニューヨークに行く、ハナと一緒では仕事にならないので不動が一人でニューヨークに行く、不動はふつうに話せるただ一人のうめを連れてニューヨークに行く、不動とハナと弱気でニューヨークに行く

これだけパターンをあげながら、ぜんぶ外したオレ。

   
   不動「ニューヨークには戻りません。高嶺くんと二人でやっていけると思えない」

   
   不動「私は高嶺くんが戻ってくるまでに成長してみせる!」
   うめ「その調子や! 一歩前進や!」

苺がいる中でのうめの役割を、ハナと苺にとっての弱気をめぐるライバルかと思った。ボーリング大会ではそんなイメージがあったが、実際は変人・不動と真人間社会とのインターフェイス、緩衝材だったとは。この設定が原作なのかドラマの脚本なのかはわからないが、すごく変な人をすごく変なまま受け入れることができる少し変な人。これはうまい。

ニューヨークに戻らない決意をした不動に対して、ハナの方は?

   

上に放り投げると必ず頭の上に落ちるぬいぐるみ。弱気のことをよく見てなかった、その罪悪感からニューヨーク行きを決意して社長に告げる。だがそれは本心なのか? もう一度、弱気とちゃんと話した方がいいと前回でチャラ田がハナに言ったが、今回は苺がハナをカフェに呼び出す。

   

苺の計らいでそこに弱気も来て、苺自身は去る。

   

名物のパンケーキを二人で食べた後、別の場所に移動するハナと弱気。それを別の席から見守る苺とチャラ田。弱気にふられた苺と、ハナにふられたチャラ田なのに二人とも本当にナイスガイ。てか、ハナはまわりに迷惑をかけすぎ。でもそれがハナの人徳なんだけどね。ところで放送では気がつかなかったけど上の画像の左上に「512 CAFE&GRILL」って出てるでしょ。調べたらあったよ。

512.tokyo

こういうのって偶然に映り込んだのか、タダで使わせるから店名がドラマ中で映り込むようにしてって頼むのかな。二人が行ったのはしながわ水族館。六本木から品川は乗り換えがあって意外とダルい。

   
   ハナ「私...ニューヨーク行くのやめようかな...」

   
   弱気「世界中には高嶺さんのお菓子を待っている人がいっぱいいるんです。
      高嶺さんはお菓子で世界を救う人です」

   
   弱気「先に帰ってもらえませんか。
      ここから先は高嶺さんが自分のために歩く道です」

なんと、ニューヨークに行くか迷っているハナの背中を押したのは弱気だった。そうか、そうだよなあ。ハナ、弱気、不動の3人にとってまったく遺恨を残さない解決はこれしかないじゃないか。自分で「ハナと弱気は離れていても大丈夫」と書いておきながらこのパターンを思いつかなかった。ただ、ハナはあくまでも不動の補佐でニューヨークに行くことになっていたのが、不動の代わりに一人で行く。それだけハナに対する社長の信頼が厚いということだ。それにしても不動は社長になんて説明したのか。弱気がかっこいいままで終わるはずもなく、ハナと弱気がこんなあっさりと別れるはずもなく、ドラマはまだ続くが気になる人はTVerで見てくれ。

ああ、面白かった。シーズン2でもこれだけ面白くて本当に良かった。ハナの妄想は減ったがストーリー自体がよくできていた。これは不動とうめという新キャラクターを追加したからだが、それでも苺とチャラ田が雑魚キャラにならない。これは脚本が上手だった。泉里香は今回も作品に恵まれたね。来年も期待してるぞ!