自分が探している事は誰かが見つけている

タイトルは先日の記事で書いた一文だが、少し前の記事に書いたとおり昔ラジオで聞いた「朝焼けの中で」がYouTubeにあって驚いた。そして欲張りな私、これがあるならこれも誰かが見つけているのか、と思ったらあったよ。


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私が中学生のころ、関西で放送されていた人気ラジオ番組「ヤングタウン」の東京版が毎週土曜日の夜に始まった。司会は小島一慶、メインパーソナリティが桂三枝で公開生放送形式だった。小島一慶が「土曜の夜は~?」と言うと会場が声を揃えて「ヤングタウンTOKYO!」と叫ぶ。この番組でゲストとは別に、売り出し中の歌手が1ヶ月間、毎回出てきて歌う「今月の歌」みたいなコーナーがあった。これに出たグループでメインボーカルは女性、バックコーラスは複数の男性(ラジオなんで何人かわからない)、曲名は「追憶」、出だしは「嫁に行く子を送り帰った町には夏祭りのざわめき待っていた」。いまでも私は歌える。タイトルと出だしがわかれば探せるだろうと検索したらあったよ。ありがとう、Google。ありがとう、YouTube。なによりありがとう、アップしてくれた人。コメント読むと私のようにこの曲が好きで探していた人がけっこういたのがわかる。ヤングタウンTOKYOでは1番しか歌わなかったので、この曲の2番を初めて聞いた。好きだった子に思いを伝えられないまま、その子が結婚をするために町を出るのを見送る。一人で帰ってきたら夏祭りをやっていて、その賑わいがよけいに胸に浸みるという歌だ。初めて聞いた2番はさらに回想モードになっていて出だしが「あれは遙かな昔 道行く人にも まだ静かな安らぎあった頃」、結びが「金魚すくいに落とす涙の熱さは まだきれいな若さがあった頃」。昭和40年代でこうだからそれから半世紀が経った令和のいまに、静かな安らぎなんかあるはずないし、きれいな若さなんかあるわけないよね。いきものがかりが好きな人ならこの曲も好きになれると思う。