「ハロー・グッバイ」の原曲が讃岐裕子ではなかった件

本題に入る前に*1、最近に劇場公開されたばかりで私は金を払って見に行った映画が2本、まもなくAmazonプライムで無料だ。

どちらも10日以内に公開と書いてある。前者は彼女がなぜ死んだかというミステリーとして見てしまうと反則技を使っているがテーマはそこではないので60年代の雰囲気を楽しもう。後者は第2シーズンのアメージング・スパーダーマンを見た人は必見。彼女がラ・ラ・ランドの人ね。あれの2作目のクライマックスを覚えていたら、この映画で泣けるよ。U-NEXTのが会費が高い分、会員無料の作品が多いけど、こういう新作を無料で公開するのはAmazonの勝ち。さて、本題。

www.nhk.or.jp

NHKラジオ らじる★らじる」というサイトがある。小松彩夏が出演したラジオ放送を聞くために発見したサイトね。radikoは民放だけなので、あれのNHK版がこれだ。語学講座もあるのでテキストが無くてもいいなら、英語もフランス語もアラビア語もタダで勉強できる。高校講座もあるのでこれを全部聞けば高校に行く必要がない。音楽関係の番組も多くて、その中に「歌謡スクランブル」という番組があったんだ。長期間に渡って活躍している歌手、作詞家、作曲家を取り上げて、その人の作品を1時間半ずっと流すという民放ではなかなかできない企画だ。8月19日はチェッカーズ20日山口百恵、21日は追悼・川口真だ。説明が長くなったがここからが本題。これの8月11日が昨年に亡くなった「追悼・喜多條忠作品集」だった。かぐや姫の「神田川」、吉田拓郎作曲の「やさしい悪魔」など懐かしい曲が流れた。中盤で「ハロー・グッバイ」が流れて、これも喜多條忠さんの作詞だったのか。この詩って「あなたが好き」とか「あなたに会いたい」とか直接的な言葉がまったく無いんだよね。そもそも彼と別れてしまったのか、やり直したいのかさえわからない。最近のポップスが退屈なのがここなんだよな、詩がストレートすぎるの。でも「そんなのLINEを送ればいいじゃん」ってなるから、これが時代か。で、この番組で流れた「ハロー・グッバイ」は当然、讃岐裕子だと思ったら、なんとアグネス・チャンなんだよ。この曲の原曲はアグネス・チャンだったのか。

   

「冬の日の帰り道」って曲のB面。この縮尺では「ハロー・グッバイ」の文字を探せないと思う。このころって、B面(CDしか知らない人はカップリング曲)にはチャレンジングな曲を入れる傾向があった。B面のがヒットしたケースもあったよね。そしてこの曲のリバイバルが讃岐裕子。

   

動画も探したよ。


www.youtube.com

薬師丸ひろ子に似ているが、この映像は薬師丸ひろ子がデビューする前年だからね。この4年後に柏原芳恵がカバーして広く知られることになった。アグネス・チャンのはB面なので彼女が歌っている動画はないが、この3人の聞き比べという動画があった。


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柏原芳恵の圧勝だな。なぜあのとき猛アタックをして皇太子と結婚しなかった? コンサートでもらった写真集は雅子様が燃やしちゃっただろうな。だがあえて喜多條忠が語り尽くさず、聞いた人の想像に任せている彼女と彼の関係が、この3人の歌手によって変わってくる。柏原芳恵はまだ別れてはいないが自分から離れてしまった彼の心をもう一度引き寄せたいと思っている。讃岐裕子は振られてしまった彼をひとりで思い出している。アグネス・チャンはイケメンだったので付き合ったが貧乏学生だとわかったので捨ててしまったが、ちょっと惜しかったかなと思っている。3人ともそれぞれの雰囲気があってなかなかいいよ。最初のアレンジが良すぎて、以降も変えてないのが面白い。

*1:たぶん本題の方がどうでもいい話題