朝焼けの中に

すごいのを見つけた。発売が1968年だから読者のみなさんはまだ生まれてない人がほとんどか。大阪万博アポロ11号の月面着陸より前だもんね。当時は早熟な子どもが面白いと思うようなテレビ番組なんか無くて、もっぱらラジオを聞いていた。布団の中で寝る前に聞いていたヤマハが提供の音楽番組だったと思う。それのテーマソングか、ヤマハが主催するイベントのテーマソングがこの曲。好きだったのに、曲名も歌っている人もわからないと当時はどうしようもないんだよね。いまなら出だしの歌詞さえ覚えていればタイトルが検索できて、YouTubeで曲を探せる。そうか、「朝焼けの中に」がタイトルか。


www.youtube.com

歌っているのが「モダン・フォーク・フェローズ」。調べると景山民夫さんが在籍していたことがあるらしい。半世紀ぶりに聞いて驚いたのが、記憶の中よりもキーが低い。ふつう女性がリードボーカルのグループだと女性のキーにして、男性がそれに合わせるでしょ。なので高音が出せる男性ではないとグループが組めない。はしだのりひことか、チェリッシュとか、紙ふうせんとか。ところがこの曲はリードボーカルの女性が男性に合わせているよね。そうしないとコーラスができなかったのか。あと2分30秒と曲が短い。前奏も短いし、なにより間奏が無い。これは珍しい。当時は当たり前だったのかな。べつに好きになって欲しいとか、良い歌だと思って欲しいとかの希望はない。半世紀前はこういう曲があって、中学生の私が一所懸命に聞いていたという昔話。