真夏のビデオまつり「処刑人」「聖地X」

また暑くなったねえ。あと1週間はひたすら我慢だな。

処刑人 (字幕版)

処刑人 (字幕版)

  • ショーン・パトリック・フラナリー
Amazon

処刑人
【1,700円】20年くらい前の映画だけど知る人ぞ知る名作らしい。敬虔なクリスチャンの二人が悪人を殺せという神の啓示を受ける。この映画のフォーマットが独特で、二人が相談しターゲットが決まったところで場面が変わり、暗殺遂行後の現場になる。FBIの変わり者の捜査官(スパイダーマンのグリーンゴブリン)が現場の状況から何が起こったかを解き明かしながら再現映像が流れる。この捜査官の異常なまでのハイテンションも見所。

ユキとニナ (字幕版)

ユキとニナ
【1,500円】ユキは父親がフランス人、母親が日本人。両親が離婚をするので母親と日本に行くことになっているが絶対に行きたくない。ニナはシングルマザーの母親と二人暮らし。母親と喧嘩をしたニナが家出をするというので、ユキも家出する。さらにニナと一緒にいるといつかは家に帰り、日本に行かなければならない。ユキは一人で森の奥に入りここで暮らそうと考える。森の奥で彼女が見たものは...ユキ役の子は実際に日仏のハーフだが、日本:フランスが7:3くらい。逆だったらもっと可愛かったと思う。

ターミネーション
【800円】5つの話から構成されるSFホラーって書いてあったけどホラーではなくて奇妙な話くらい。どの話も8割くらいのところで終わりになり、さてどうなるでしょう?と。でも不条理な話ってオチをどう付けるかが難しく、そこが脚本家の腕の見せ所だと思うのだが、それを放棄しているように思えるのは私だけか?

ミッドナイト・キラー
【1,500円】ポスターは嘘だぞ。ブルース・ウィリスは合計10分くらいしか出てこないぞ。2021年の公開なので彼のほとんど最後の作品かなと思って調べたら、この後に日本未公開も含めて15本もあるんだな。これじゃあ、病気になっちゃうよ。売春婦や薬物中毒者を狙った連続殺人鬼を追う地元の警察官とFBIの女性捜査官。ブルース・ウィリスは女性捜査官の上司。この女性捜査官が無茶で、自分が売春婦のを演じておとり捜査をし、何度も危ない目に遭う。犯人は映画開始15分で観客にはわかる。犯人、地元の警察官、FBIの捜査官、この3人の群像劇が前半。警察官と捜査官が協力することで犯人に迫っていく。この段階でブルース・ウィリスは引っ込み、エピローグまで出てこないよ。終盤はなかなかスリリングだが、この展開は見慣れたパターンなので400円マイナス。

聖地X
【1,500円】U-NEXTは毎月1,200ポイントが付与され、それで有料の新作が見られる。その分、他社より1,200円高いので得なのか損なのか? ホラーという触れ込みだが、これはホラーではない。ある場所で必ず奇妙なことが起こり、それによって生じた歪みをどう解決するか。現象の観察→現象の規則の解明→解決策の立案→実施という、これは特殊状況ミステリーかな。全編が韓国ロケだが、べつに沖縄でも良かったと思うが。

 1408号室
【1,200円】あるホテルの1408号室では過去に50人以上が死んでいる。そこに泊まって体験記を書こうとする作家、死体の始末をするのがイヤなので泊まらせまいとする支配人。すったもんだの末、宿泊することになった作家。果たして怪異現象は起こるのか...起こる。それも3分に1度くらい。あまりにも頻繁に起こるので、お化け屋敷みたいで逆に怖くない。人間が怖さを感じるにはある程度の「溜め」が必要なんだとこの映画を見てわかった。