ニュース2題

この人、10年間姿をくらませば時効になるとか。

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4630万円って大金だが、まだ20代だそうなので人生を賭けるには少ない金額だ。「自治体の責任が問われる可能性が」って、それがすべてだろう。税金が失われたわけなので、町長以下、管理職全員のボーナスと給与のカットで詫びるしかない。「今回は町のミスで、男性の口座にたまたま振り込まれたもの。詐欺や横領には当たりません」、そりゃそうだよね。4630万円ならわかるが、まちがえて1万円が振り込まれても気づかないで使っちゃう。それで詐欺や横領に問われたらたまらない。額は大きいが性質はまったく違う事件。

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整理すると、250億円分の商品券を印刷会社に発注。この250億円は商品券の額面なのか、発注金額なのか記事からはわからない。印刷会社の経費と儲けがあるので、250億円が額面だとすると発注金額は250億円より多い。発注金額だとすると額面は250億円よりもっと少ない。容疑者はそれを換金して225億円をゲット。そのうち205億円を印刷会社に支払い、この時点で容疑者の手元には20億円が残り、住宅ローンの返済やモデルガンの購入で使い残りの16億円を預金。事件発覚後、この預金などを弁済に充てても27億円が印刷会社の未収金になった。やはりマスコミは広告代理店は悪く書かないんだな。これは5年に渡って150回も不正に発注したのに気がつかない会社がアホ。正規の手続きで発注していたなら社員の不正をチェックできなかった制作会社の責任、口頭だけで仕事を受けていたなら印刷会社の自業自得。どちらかはこの記事だけではわからないが、後者だとしても制作会社が賠償をするべきだろうね。この金券をチョロまかすのは私が勤めていた会社でもあったよ。契約者に商品券やクオカードを渡すのだけど、そのチェックが年々厳しくなり、通達が来るたびに「誰かやりやがったな!」とみんなが思った。最終的には金券を販促物に使うのは禁止になったよ。根底には「いくら採用時に気をつけても一定の割合で悪い奴はいる」、「すぐに換金できるものが目の前にあると誘惑に勝てない奴がいる」、結論として「人を見たら泥棒と思え」がある。そういう会社で仕事をしていたので、150回とか250億円とかちょっと信じられないよ。いまごろ制作会社も印刷会社もてんやわんやになっていて、生まれながらの善人も大迷惑を被っているはず。