また出てきたぞ。私を忘れないでね~ってか。
第6波でわかったよ。感染症の学者の興味はミクロなレベルでの感染だけなんだよね。興味というかそれしかわからないというか。だがわれわれ国民の関心は
1.死にたくない
2.人工呼吸器に繋がれたくない
3.入院したくない
4.寝込みたくない
5.発症したくない(インフルエンザでの「感染」)
6.PCR検査の陽性者になりたくない(コロナでの「感染」)
1~3は絶対に避けたい事態、4もできれば避けたい、5は37度台の熱くらいならまあいいか、6って実はどうでも良い。ただまわりの人が濃厚接触者になって行動が制限されると迷惑をかけるので避けたい。これは自分自身の身体ではなく現在の社会の仕組みがそうなっているから避けたいだけだ。それを6番の感染の話だけされてもなあ。
若者は放っておいてもいいだろ。高齢者だけ注意させろよ。若者から高齢者に感染すると言うけど、若者と高齢者ってそれほど接点がないぞ。感染が心配な高齢者は電車に乗ったり町に出なければいいだけではないか。あとニュースでわからないのが3回目の接種率が低いという話。だって2回目の接種が終わってから7か月後だろ。還暦の女房でさえ予約ができるのは今月末。
2回目のカーブを7か月だけ右にシフトさせればそれほど遅れているとは思えないのだけど。こういうことを書くとコロナ脳の人が「コロナはただの風邪では無い。死者がたくさん出ている」と言うのだが、2019年の日本人の死因で*1
病気による死亡者 約100万人
肺炎による死亡者 約9万5千人
この95,000人って、入り口は風邪でしょ。ただの風邪が悪化して肺炎で死亡する人が毎年95,000人もいるわけよ。そう言うとコロナ脳の人は「コロナは後遺症があると尾身会長も言っている。だからコロナは特別な病気なんだ」と反論する。それを否定するわけではないが、我々はいろいろなリスクの中で生きている。リスクをすべて避けるには1日中、一歩も外に出ないで過ごすしかない。それでも階段から落ちたり浴室で転倒して死亡する人はいるが。問題は
X:すでに許容しているリスクが起きる確率
Y:注目しているリスクが起きる確率
X>Yならそのリスクも許容できるはずだ。なのでタクシーに乗ることができれば飛行機にも乗れる。東京スカイツリーには行くがマッターホルンには行かない。同じ理屈で、コロナ以外の病気による後遺症の確率と、コロナによる後遺症の確率の大小が判断の基準になる。仮にエボラ出血熱にかかると70%に後遺症が生じるとしても、エボラ出血熱はめったにかからないので、エボラ出血熱に罹患する確率x後遺症の確率となり、年間に後遺症が発生した人数で比べた方が早い。ではコロナの後遺症って何人に発生していて、それは別の病気では何人なのだろう。いろいろな学者や専門家がいるが、これほど数字抜きで語られる分野があるのを私は初めて知った。唯一の数字がもっとも関心が低い感染者数。「てえへんだ、てえへんだ」だけではいつまで経っても社会を元に戻せない。だがさすがに国民の方が賢くなっていて、こういった報道も冷静にというか、冷ややかに見ているように思う。