ボヘミアンで5%台に落ち込んでもしかたないと思ったが
なんと、初回と同じ最高値だよ。ほかの番組も上がっているので、見逃し配信や録画で見ていた人が、ドラマの終盤になってつづきが気になり生視聴に切り替えたのではないだろうか。ただ、背中は見えているが手は届かない「桜の塔」もそうだが、初回からは視聴率を落としている。第8話が第1話と同じ視聴率ってすごいよね。放送当日のレポは東京と水戸の往復が気になってそれだけの話題になってしまった。外回りをしていたころ、近そうで遠いのが水戸と銚子。銚子なんか隣の千葉県なのに早い電車がないから大阪と変わらない。お客さんに叱られに行くために銚子まで行ったときは悲しかったよ。
第8話は咲(北川景子)自身はそれほどアクティブな動きはなくて、むしろ咲のまわりをいろんな人が東京と水戸を往復しながら動いてるって感じだったよね。ハナさんの泉里香も良かったが、ほとんど動きやセリフがなく、顔の表情だけで心境の変化を見せる北川景子が立派だった。筑前煮女が咲の家に来るシーン。いきなり土下座で林に置き去りにしたことや紘一(瑛太)と別れた方がいいと言ったことを詫びる。
「どうしてですか?」
顔の表情はほとんど変わらず静かな口調だが、かなり怒っているのが伝わる。その後の筑前煮女の告白「生まれて初めて人を好きになってどうしたらいいのかわからなくなって・・・」を聞いているうちに咲が筑前煮女を見る目が変わる。「こ、こいつは悪意の無い、ただの筋肉バカだ。これはこれでたちが悪い」と思ったかはわからないが、言動はともかく自分の気持ちに真っ直ぐであることの大切さとか美しさ。そうなれない自分の悔しさとか哀しさ。彼女への同情。
こういう喜怒哀楽のどれでもない表情は難しいし、台本を読み込んでないとできない。なんか最終回に咲と紘一の背中を押すのは筑前煮女と小説家のような気がする。そのころ紘一さんは
「うーん」
「ここなら半ライスありそうだな」
そういうお店は逆に大盛りがありませんからー