秋の映画まつり「Brave Storm(ブレイブ・ストーム)」

観たい映画がたくさん出てきたが時間と体力が無い! その状態で昨日のようなハズレを引くと実に悔しい。これはどうだ?

     

     昭和46〜48年放映の人気特撮番組、「シルバー仮面」「スーパーロボット レッドバロン

     この2つの人気特撮番組をリブート !現在の特撮技術・CG・VFX を駆使し、

     大迫力の特撮キャラクター作品を実現成功 させたのが、本映画作品『ブレイブストーム』です。


     2050年、地球人類は滅亡していた。

     極わずかに残された人類の中、春日5人兄弟 は 過去に時間移動し、

     侵略者キルギス星人を地球侵略開始前に抹殺することを計画。

     奪取したキルギス星人の巨大ロボット設計データ。

     そして、宇宙人探知グラス、サイキック能力、強化スーツ・シルバー

     3つの力を手に、2015年の過去へ移動する。

     過去へ到着した春日兄弟は、ロボット工学者 紅健一郎 へ接触し、

     巨大ロボット・レッドバロンの製造を懇願する。

     紅健一郎はロボット製作を同意するが、一つの条件があった。

     健一郎の弟、紅 健は望むこと無く、レッドバロン操縦者として

     地球存亡のカギを握る壮絶な戦いに巻き込まれてゆく。

ストーリーはオリジナル。5人兄弟のうち、長男と長女*1は下の3人を送り出すために未来に残る。次男が着用しているシルバースーツと呼ばれるアーマースーツが結果的にシルバー仮面な。
     
なのでシルバー仮面と名乗って単独で活躍するわけではない。技術者の三男、末娘は人間の脳の能力を100%開放されたサイキックで、これを演じているのがウルトラマンジードの武闘少女の山本千尋
30分の特撮番組なら1クール分くらいの内容を90分に詰め込んだので、とにかく展開が早い。その分、話は深くないww クライマックスのレッドバロンと、宇宙人が操縦するブラックバロンの東京での戦い、意外とよくできていたよ。日曜日の朝の番組とはまったく違う。トランスフォーマーなどハリウッド映画に出てくるロボットに比べ、昔の雰囲気を出すために関節が少ない。そのため重機感満載なのが面白い。敵のロボットがバリアに守られていてロケット弾が使えない。宇宙人の基地へ行って装置を破壊することになり、どこかの孤島へ末娘のテレポート能力でシルバーと二人で移動。サイキック能力はチートすぎるだろ。でも使ったのはここだけ。基地に入ると、兄はアーマードスーツで完全武装。妹は軽装の丸腰。なのに二手に分かれて捜索っておい! 案の定、妹の前に宇宙人が現われると腰のライトサーベルで戦闘。低予算のウルトラマンジードでもそこそこ見応えがあったが、これが映画になるとすごい迫力。これだけで入場料の元が取れた気がする。山本千尋はもっと映画で活躍させてあげたいな。結局、兄のアーマードスーツより妹のが強いじゃん。
上映時間は短いし、ところどころすごいチープだしハリウッド映画とは比べるべくもないが、限られた予算の中で良いものを作ろうというスタッフの心意気を感じた。建設機械っぽいレッドバロン山本千尋のアクションは観る価値あり。

     

*1:壇蜜