ヒーロー物語の矛盾

届いたよ、劇場版「ウルトラマンジード」のブルーレイ。映画館で観たときには気の止めなかったがこんなセリフがある。ブルーレイはキャプチャーが撮れないのでセリフだけ。前作のウルトラマンオーブが出てくるのだが、その中の人、クレナイガイのセリフ。

  俺のいた地球もギャラクトロンに攻撃された

ウルトラマンとか仮面ライダーとかシリーズ物の変身ヒーローには矛盾があって、前作はつねに無かったことにする。それはそれで良いのだが、映画版は前作や前々作が出てきたりする。テレビでもたまにあるか。そうなると、前作の世界と最新作の世界はどうつながっているんだよとなる。最近のウルトラマンはこの点を多元宇宙論の並行宇宙で解決してしまっているわけだ。宇宙は我々がいる宇宙とは別に無数の宇宙が存在している。ウルトラマンオーブがいた宇宙と、ウルトラマンジードがいた宇宙は別の宇宙なので、この二つの物語はまったく矛盾しない。そしてウルトラマンがいる光の国も別の宇宙なので、人類が別の天体へ行けるようなロケットを開発したとしても光の国に行くことはできない。宇宙戦艦ヤマトでもエンタープライズ号でも無理だ。それにはウルトラマン一族のように別の並行宇宙に移動できる技術が必要だ。子どものころ、M78星雲は実在すると知って衝撃を受けたが*1、そこに行ってもウルトラマンはいない。大人になったら行こうと思っていたので行かないで良かった。無駄足になるところだった*2