花粉舞い散る春のビデオまつり

今回はバラエティに富んだ6本。
      1,500円
南極基地で勤務をする女性の刑事。ここではまったく事件がない。太陽がまったく昇らない半年間の冬が来る前に研究員は母国に引き上げる。そのわずか数日前に殺人事件が発生。この映画、主人公の女性刑事が身体能力的にまったく強くないのが緊張感を生んでいる。なるほど、その手があったか。とにかく弱いので捜査中に犯人に襲われ指を3本失う満身創痍の主人公。出航日までに事件を解決して帰れるのか...舞台がシカゴやロスなら土曜ワイド劇場程度の事件なのだが、南極であるが故のアクシデントが主人公を襲うのが見せ場。ラストが妙に爽やかで胸に染みるよ。


      1,000円
引っ越した家で怪異が起こるというのはホラー映画の定番だが、ノンフィクション作家の主人公は未解決の一家惨殺事件の実話を書くために、その家にわざわざ引っ越す。奥さんや子どもに内緒で。この映画、主人公の回りで起こる怪異が、心霊的なものなのか、未解決事件の犯人が起こしているのか最後までわからないのが特徴。そしてそれが定まったラストでカタストロフィが来るという。


      1,500円
これは時間が合わなくて見に行けなかった映画。セール期間中なので100円で観られたよ。いい映画なんだよなあ。でも予告編だけ観て、じゃあ1,800円払って観に行こうとは思えないんだな。こういう映画は昔の邦画みたいに2本立てでやるのがちょうど良くないか。四姉妹はそこそこなんだが、ベテランを集めた脇役陣が素晴らしい。リリー・フランキーって、どの映画を観てもリリー・フランキーなのだが、こういう人って会社や町内に必ず一人いるでしょ。その必ずいるリリー・フランキーみたいなオッサンをいちばん上手に演じられるのはリリー・フランキーなんだよな。もうこの人は役名もリリー・フランキーでいいように思う。ラスト、丘の上に綾瀬はるか広瀬すずが立って叫ぶシーン。広瀬すずと並ぶと綾瀬はるかは壁のようだよ...


 1,000円
スパイ映画のパロディというか、本人たちはいたって真面目なのだがやっていることが少しおバカなスパイ映画。パッケージにアン・ハサウェイみたいな美人が映ってたので観たんだけど、本人だった。この人、こんな映画にも出るんだね。日本で作るなら絶対に北川景子だよな。クライマックスはガチのアクションで手に汗握るよ。でもおバカなんだけどね。


 1,500円
東野圭吾のミステリー。これは読んだことなかったな。本格ミステリーって映画にすると退屈だったり話がよくわからなかったりするのだが、これは構成が見事。もしかすると原作が映画的だったのかもしれないけどね。配役がすごく豪華。公開が2012年なので、この時点でどの程度、人気があったか忘れちゃったけど、この人をこんな役で使う?という豪華さ。


 100円
なんですか、これは。カフカの変身のつもりで観るとラストで画面に椅子を叩きつけそうになるよ。ウルトラQだと思って観れば腹も立たない。