北川景子「探偵の探偵」レポ

そろそろ視聴率が5%台になりそうだし、ここまで来ると「オレはあの『探偵の探偵』を毎週、生で見てるんだぜ」と人に自慢できるレベル。いまどき皇居の回りをマラソンで走っても自慢はできないが、競歩で回ってたら自慢ができる。そんな「探偵の探偵」だが*1、レポを始めるにあたって一言だけ言わせてもらいたい。

  どのへんが「前代未聞」だよ!

たしかにヘリコプターが出動していながら
     
着陸もしないし、誰も降りてこないのは前代未聞だ。そういうことか。それともラスト15分に川口春奈が出てこなかったのが前代未聞なのか。あの予告編を作った助監督と一晩、膝を突く合わせて話し合いたい。この真夏のクソ暑い時期に野外でロケを行なったのが前代未聞ということか。でも視聴者は関係ないだろ。

     【今週の北川景子

      先週に続いて鉄パイプで殴られる

      ビンタ

      協力者の刑事が死亡

この人、死んじゃったんだ。これで警察にはパイプが無くなってしまった。先週の放送でこの刑事が「警察は刑事、探偵は民事」、協力しあえるはずなのにというセリフがあった。なるほど、ミステリを読んでいると事件の謎を解くのが探偵だが、現代社会においては民事において依頼者の力になるのが探偵か。なるほど、このセリフは目ウロコものだったよ。ちなみにこの刑事は映画「進撃の巨人」にも出てた。もっと言えば「探偵の探偵」ってやたら「HERO」と出演者がかぶっているのな。この刑事を殺した親分は、7話あたりで詐欺団のボスだったし、そのときの手下の大学生が、殺された刑事の相棒じゃないかな。

     【今週の武器】

      100円ライターで作った火炎放射器

      格闘の末、相手のナイフを使って逆転

ひさしぶりに即席武器が出たな。でもこんなことできるのか。自分が危なそうだがな。今回は多勢に無勢、悪い奴らはみんな逃げてっちゃったので、あのあと逮捕されたのかされないのか。そのわりに刑事は殺されちゃったし、いまいちカタルシスがない。だが主人公サイドは北川景子と刑事だけなので、女性を助けただけで精一杯。そこがリアリティだし、主人公が無敵ではなくわずかなチャンスを生かして最小限の勝利を収めるのがこのドラマの醍醐味なんだが、視聴者はそんなリアリティよりカタルシスなんだろうな。先日放送された松嶋菜々子主演の特別ドラマ「レッドクロス」。かなり面白かった、というか胸が痛かったが視聴率は振るわなかった*2。あれで松嶋菜々子が叩かれてしまっては、もうまともなドラマが作れるのは視聴率5%でも悠々と全20話が作れるNHKだけになってしまうのではないか。予告編を見ると来週からますます鬱展開になりそうだが、こう怖いものはない。最後まで見るぞ!