夏休み映画まつり「進撃の巨人」

女房がアニメをずっと見ていて、実写も見てみたいということで行ってきたよ。「夫婦50割引」で一人あたり1,100円だぜ。うれしいような、すごく悲しいような。
     
アニメのファンからは酷評されている映画だ。残念な点をあげればきりが無い。だが、アニメをほとんど見ていなかった私が、心を真っ白にして見た感想は

  それほど悪くない

金も時間もないし、日本人の役者を使わなければならないし、スパイダーマンみたいな派手な空中戦をやるような予算もノウハウもないし、長い話をそれぞれ2時間の前後編にまとめなければならないし、水原希子はなにやっても水原希子だし、桜庭ななみもなにやっても桜庭ななみだし、そういった数々の制約条件の中で少しでも良いものを作ろうとした努力のあとがある。私はこういう姿勢が好きだ。湯水のようにCGを使ってちぐはぐ感が拭えない「アベンジャーズ」とか、一流の役者をそろえながらキムタクの出番を増やそうとしすぎてテレビの良さが出なかった「HERO」に比べると

  アニメのファンのみなさん、すみません。私に与えられた予算と時間ではこれが限界なんです。でもけっこうがんばりました...

という監督の声が聞こえてくるような映画だ。お勧めはしないが、興味がある人は寛容と慈悲の心で観て欲しい