師走の映画まつり(その1)

休日出勤が続いたので代休を取って映画を見てきたよ。
     
原作は去年読んだ。新垣結衣はなかなか良いキャスティング。これはヤンキーが似合う北川景子ではない。腹に一物がありそうな堀北真希でもない。ただ新垣結衣だとちょっと強そうなんだよな。本仮屋ユイカが役のイメージだけど、それでは客を呼べないからな。よく考えたら、私は動く新垣結衣を見たのって十六茶のCMだけだったかもしれない。若い母親役なので薄いメイクの新垣結衣がクソ可愛い。卑怯なほど可愛い。新垣結衣は可愛いのだが、この映画は脚本がダメダメだ。私は原作と違うからダメだと言うような心の狭い人間でないのは過去の感想を読んでもらえばわかると思う。ストーリーが複雑で、情景や登場人物の行動や心理が細かく書き込まれているような原作はどうしても映画が見劣りする。逆にアイデアや基本プロットは良いのだが、小説としての完成度が高くない作品は映画の方が良かったりする。この原作は後者のタイプなのだよ。だから私も楽しみにしていたのに、これは何だ? 「青天の霹靂」で好演した大泉洋もこの作品では力を発揮しようがない。3人のお婆さんに往年の名女優を揃えているのに、出演者も話しもみんな上滑りをして空回りをしていく。脚本家に告ぐ。ガッキーに死んでお詫びをしろ。
     
これも初めて予告編を見たときから楽しみにしていた映画。モナコ王妃になった女優のグレース・ケリーだが、夫との間もぎくしゃくし、いまいち国民の人気も高くなく悩める日々。そこにモナコ王国に存亡の危機が訪れる。小国モナコにとって自分自身がリーサルウェポンになると気がついたグレースが立ち上がる...といっても剣を手にとって突撃するわけじゃないよ。しかし、ネットで画像を見るとニコール・キッドマンよりグレース・ケリーのが美人なんだよな。
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21世紀の我々から見ても美人だよね。享年52才だそうだ。最後はこれ。
     
デンゼル・ワシントン演じる主人公はホームセンターで働いている普通のおっさん。だが若い娼婦のクロエ・グレース・モレッツを助けるためにロシアンマフィアとの戦いに身を投じる。この主人公、昔はCIAのエージェント。だが最初は10万円を持ってこれで彼女を解放してくれと事務所に乗り込む。それを拒んだ下部組織構成員と乱闘になるが全員を秒殺。丸腰なので、その部屋にあったコルク抜きとかナイフを武器にする。相手側もそこでやめておけばいいのに、本国から上部組織が乗り込んでくるが、刺客をつぎつぎに秒殺。最後は全員と閉店後のホームセンターでの戦いになる。ここでも丸腰なのでホームセンターにある物を使って一人一人倒していくのが痛快。結局、きょう観た3本の中で、いちばん期待してなかったこれがいちばん面白かった。いいか、「ささらさや」の脚本家、あの名作をベースにして大泉洋新垣結衣藤純子を揃えてあの仕上がり。万死に値すると思うぞ