秋のビデオまつり「アポカリプト」「人生はシネマティック!」

ウォッチリストに入っている作品で、月末に見放題終了のやつを4本見たよ。

悪夢のエレベーター

悪夢のエレベーター

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 【1,000円】2009年の映画。いまほど有名になる前の斎藤工が出ている。エレベータに一癖も二癖もある4人の男女が閉じ込められる。とくに斎藤工は臨月の奥さんから、生まれそうなの、すぐに帰ってきてと電話があり焦っている。どう見ても気質ではない内野聖陽、ランニングの途中だったモト冬樹、マンションの屋上から自殺しようと思ってた佐津川愛美、それぞれの事情を語り終えたときあることに気づく斎藤工。そこまでが前半。後半は物語が二転三転し意外な結末になるのだが、そこの見せ方がなんか淡泊。

イレブン・ミニッツ(吹替版)

イレブン・ミニッツ(吹替版)

  • 発売日: 2017/02/23
  • メディア: Prime Video
 

 【800円】10人くらいの人の同じ11分間をそれぞれの視点で描く群像劇。無関係だと思ってた人物が、後半になると実はこの人とこの人は親子でとか、同じバスに乗り合わせてとか、最終的にみんながまとまってカタストロフを迎える。この映画のダメなところは登場人物のバックボーンが語り切れてないので、何がしたかったのかよくわからない人が多い。また最後はピタゴラスイッチみたいになるのだが、ほとんどの人が死ぬ。いやいや、誰も死ぬような悪いことをしてないでしょ。

アポカリプト(吹替版)

アポカリプト(吹替版)

  • 発売日: 2016/07/01
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】必見のカルト映画みたいな記事に載ってたのでマークはしてたんだが、カルト映画どころか前半は壮大なスケールの映画だ。監督はマッドマックスのメル・ギブソン。すごい人数のエキストラとすごいセット。マヤ文明のころ、主人公が暮らす村が別の部族に襲われる。向こうのがちょっと進んだ文明、といっても縄文時代弥生時代くらいなんだが、抵抗した村人は殺され、残りは連れて行かれる。女は競りにかけられ奴隷、男は塔の上で心臓をえぐられ首を切られ生け贄に捧げられる。傷を負いながらもすんでのところで脱出した主人公を討伐隊が追跡する。故郷の森に入ったところで、ここからがクライマックス。メーターを見たらまだ40分ある。これは豪華だなあ。基本的に傷を負って丸腰の主人公は、武器を持った討伐隊から逃げるしかないのだが、森の民としての知恵で少しずつ劣勢を跳ね返していく...前半では初めて見る異文明の驚き、後半は森の中の逃走劇、一本で二度美味しい傑作。主人公の身重の奥さんがすごく可愛い。

人生はシネマティック!(吹替版)

人生はシネマティック!(吹替版)

  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】映画館で予告編は見たんだが、こんないい映画だとは思わなかったなあ。1941年のイギリス。時々、空爆が来ては地下鉄やビルに避難する。秘書に応募した主人公だが、映画の脚本を作る部署に配属になりまったく未経験なのにベテランの男性と脚本を作る。その映画は一昨年に映画にもなったダンケルクを舞台にした、こちらは外伝。戦争を高揚するための映画なので軍部からいろいろなチャチャが入る。それでも厳しいが優秀な先輩、再起を賭けている老俳優に囲まれながら主人公は一人前の脚本家になっていく...「人生はシネマティック」という日本でのタイトルだが、映画のテーマは真逆。同じ部署の上司は、休暇で帰った孫を交通事故で亡くす。戦地ではなく街中で命を落とすやりきれなさ。先輩が彼女に言う。なんで人は映画に惹かれるかわかるか? 映画は人の死もすべて意味がある。でも現実の死は理由なんかなくて突然、理不尽にやってくる。人生はシネマティックではないのがつらいのだ。