北川景子「訂正とおわび」

と言っても、訂正とおわびをするのは北川景子じゃなくて私だよ。オレだよ、オレ。HEROのレポを書いたとき、第7話で風を引いて熱がある北川景子のために、キムタクが通販で「クールマン」を買い、それを付けて寝たら一晩で直った。だが、あの構造では冷やすことはできないのでインチキだと書いた。もちろんおでこに当てる部分や、あごに当てる部分にアイスノンのような保冷剤が入っていれば冷却できるが、それには買ってから冷凍室で1時間くらい冷やさなければならない。だが

     

     部屋に荷物が届く

     

     荷物を北川景子に渡して、中からクールマンを出す

     

     すぐに装着、そのまま寝る

一度も冷やさないで使っているのだ。これでは冷たくなるわけがない。だがキムタクがこの商品を注文するシーンを見直したら意外な事実が判明した。

     

     注文小計:1,980円

     送料(税込):無料

     備考:クール便でのお届けになります

つまりこの商品は冷やした状態のものが、クール便で送られてくるわけだ。それなら保冷剤が入っているに違いない。おでこの銀色の部分は保冷剤が入っていても薄いものだろう。メインはあごの部分だ。たしかに熱があるときにおでこに冷たいタオルを当てると気持ちがいい。だが熱中症になった人は、シャワーを浴びたり、水風呂に入っても即効性はなく、もっともよい対処方法は首に塗らしたタオルを当てるのが良いと聞いたことがある。つまり頸動脈を冷やすことで、中を通る血液を冷やすわけだ。そう考えると、クールマンの構造は理にかなっている。なにより冷やしたものをクール便で即日配達してくれるのに送料が無料で1,980円。これで利益が出るのか? たぶん中国でも無理。バングラディシュあたりで作らないと利益が出ないだろう。まあ、価格の妥当性はともかく、注文する画面を見せて、そこに「クール便」とわざわざ書いておく。実に細かい演出だ。このドラマ、伊達に20%を取ってない