来月のお楽しみは小松彩夏のゾンビだ。いろいろ情報が上がってきている。この評論が詳しい*1。小松彩夏にも言及してるぞ。
出演者すべてのクールな熱演にもゾクゾクする。
やはりゾンビの沙羅を演じる小松彩夏の静謐な体当たりの演技は特筆すべきだ。
顔の表情を過剰に変えられずミニマルな動きしか許されないゾンビのキャラで
あるにもかかわらず、いや制限された中であるからこそ自分のはらわたの中から
自分の気持ちをゆっくりと紡ぎ出し、粘膜質の感情表現にとろけて息を呑み身震いする。
慕われて愛されて潤いを増していく瞳が象徴するように穏やかな表情を
たたえていく流れには涙するしかない。
この映画で彼女のファンになるのはぼくだけではないだろう。
いくらなんでもほめすぎだろう。「ミニマルな動きしか許されないゾンビのキャラであるにもかかわらず」、小松彩夏は無制限の動きが許されてもそれほど変わらないから。でもこの人がここまで書くからには、僕らの知らない小松彩夏がスクリーンにはいるのかもしれない。誰よりもゾンビが上手に演じられる若手女優、ゾンビになってこそ生き生きと輝く女優*2。ホラー映画の数は多いから、それだけでも小松彩夏にはかなりの需要があるというもの。彼女のハマリ役はキャバ嬢だけだと思ってたが、まさかゾンビだったとは。べつに私は小松彩夏をバカにして言っているのではないぞ。掃いて捨てるほど女優がいるなかで、何か一つ得意な役があるというのは大変な財産なのだ。なにも死ぬまでゾンビだけやってと言っているのではない*3。ここを橋頭堡にして羽ばたいて欲しいと願っているわけよ。まさに名実ともにミス・ゾンビになって欲しい。ゾンビってやっぱ近づくと臭うのだろうか?