マーズ、藤圭子が...逝ってしまった...

若い人には宇多田ヒカルのお母さんだろうが、私には藤圭子だ。なにしろ初めて行ったコンサートが藤圭子だもん。いまでこそ10代のタレントなんて腐るほどいるが、藤圭子は私の記憶の中では10代でメジャーになった初めての歌手だったと思う。南沙織藤圭子の数年後だ。なんてきれいな人なんだろうと思った。若い女の子がギターを弾きながら演歌を歌う。新鮮だった。代表曲は「圭子の夢は夜ひらく」とか「女のブルース」だが、1曲選ぶならやはりデビュー曲の「新宿の女」だろう。
     
出だしの「私が男になれたなら私は女を捨てないわ」の歌詞のインパクト、サビの「馬鹿だな、馬鹿だな、騙されちゃって」の歌詞も負けてない。ここの「だまされ〜ええちゃああって」の小節と声の伸びが重い歌詞を救っている。この女性はもう立ち直って何度目かの失恋を苦笑まじりに見てるんだなと。あと好きなのがヒット曲「命預けます」のB面の「ネオン街の女」。私が行ったコンサートで初披露した曲だったので思い出深い。
     
あー、なんか泣けるよ。この人、道産子なんだけど、いま調べたら生まれは一関だって。意外なところでつながった藤圭子小松彩夏セーラー戦士は天寿を全うして欲しい。私より先に死ぬな。それは約束だ