5月に読んだ本

考える練習

考える練習

けっこう厚い本だったがいまいち記憶に残らなかった。テーマは、結論を出すことではなく考えることが大事だったと思う。


この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人

この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人

金美齢曽野綾子による憂国の対談集。この世は良いことばかりでない。光があるところに必ず影がある。その光しか見せないマスコミと教育によって日本人がどんどんひ弱になっていると。スカッとするぞ。


豪華客船に忍び込んだ暗殺集団が主人公。それを迎え撃つ別の暗殺集団。てっきりスナイパーアクション小説だと思って読んだらミステリーだったのね。最後の最後でこのストーリー自体に大がかりな仕掛けがあることが明かされるが、そこまでの展開がぶっとんでいるのでサプライズにならないのが残念。


グランドマンション

グランドマンション

ある老朽マンション、そこで起こる事件を描いた連作ミステリー。作者の技巧は短編でも遺憾なく発揮され、ラストの1、2話では「え? そこからひっくり返るの」と、そこまで読んできた前提条件がどんどん覆されていく爽快感。


あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)

あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)

作者が数年に渡って発表してきた短編を1冊に収めたもの。ミステリーありSFありホラーあり。以前にミステリーとSFの違いについて論じたことがあったがあれは誤りだったと最近になって思い始めた。SFとは舞台設定のカテゴリであり、ミステリーとはストーリー展開のカテゴリではないだろうか。まだ考えがまとまってないのでそのうち書く。


「粘膜」シリーズ三部作の作者、今回は太平洋戦争中に脱走の罪で拷問を受ける兵士と、現代を生きる悩み多き少年が並行して描かれる。やがて二人の意識がリンクし...この二人の意識がリンクしってところがミソ。これが合理的に説明ついちゃうんだな。少年だと思ってたのが実は老人だったという某有名小説のネタではないよ。


沈黙の町で

沈黙の町で

奥田英朗ひさびさの長編。厚い本である。だが起こったことはある一人の中学生の事故死が一件。それをめぐって同級生、教員、警察、父母の思惑が入り乱れる。うまいなあ。これだけの厚さ、並の作家なら人の5、6人は殺さないと間が持たないのに、まったく飽きさせない。ラストで少しずつ明らかになる事実、そして残り3ページくらいでやっと真相。ここでタイトルの意味がわかる。



【きょうのウェザーガールズ
昨日のツイートで指摘されていたのはこれか。

     

  ユミ「どよっび、にっじゅろくど!」

ウェザーガールズの天気予報は天気予報ではなく天気予報のパロディだ。ガチで天気が知りたい人は画面の下に出る字幕を見てね