安座間美優「CanCam 3月号レポ」

そろそろいいかな。1ヶ月寝かせた3月号。まずは外観だが、最近のCanCamはすごく薄いことは以前に書いたとおり*1。パラパラと見ると、もうとにかく安座間美優だ。やたら出ている。1番か2番か3番かはわからないが、安座間美優CanCamの顔であることはたしかだ。cap5lpさんによると*2、総ページ数288、安座間美優が出ているページが38でMEW率は13.2%とのことだが、専属モデルが登場するのは211ページあたりまで。それを分母にするとMEW率は18%まで跳ね上がる。広告とかを除いたら5ページに1ページは安座間美優がいることになる。
ひさしぶりのCanCamだが、以前も書いたように「丸の内OL」系に、渋谷がかなり混じっているように思う。渋谷と丸の内=東京駅の中間は品川だ。つまりいまのCanCamは「品川OL」系のファッションということだ。これは山手線での中間なので、東京と渋谷を直線で結んで中間は六本木あたりだ。そんなことを調べてどうする。
誌面の構成だが、ファッション誌というものは総じて「ガチャガチャ」しているが、Rayのが全体的にすっきりしている気がする。スポンサーが多くて全部を載せようとするとガチャガチャしてしまうのかもしれない。するとCanCamの勝ち。
もう安座間美優が多すぎて、昔のように「おお、いたいた」と見つけてはそのページの紹介をするという気が起きない。それは泉里香も同じで、二人ともトップモデルのひとりになったのだ。じゃあ、袋とじにいっちゃおか。タイトルは「安座間美優 告白」。

  ズムサタを降ろされるなら上重なんかと付き合うんじゃなかった

とは書いてない。要約をすると

  ・小さいときから負けず嫌いで学校の成績も1番じゃないと気が済まなかった

  ・他人と競いながら高みへ挑戦することが得意

へ〜、意外だ。他人と自分を比べることなんかしない人だと思ってた。ましてや1番ではないとイヤな人だなんて。安座間美優ウォッチングを続けて10年になろうとしているのに、私がいままで抱いていたイメージとは真逆だったよ。読者のみなさんは知ってた? だってセーラームーンでは一戦闘要員、パンチラ要員に甘んじていたじゃないか。いやはや、わからないものだね。ここからは、この独白のキーになる部分なので原文のまま。

  テストのように目に見えてはっきりする”評価”と”順位”はこのモデルの世界にはありません。

  ただ「自分がどうなりたいか」という自らが掲げた目標と自分自身が戦うだけ。

  それは、いつも「他人からどう思われているか」がいちばん気になってしまう私にとって

  もっとも乗り越えなければならない高い高い壁なのです。

  『どう見られているか』ではなく『どうありたいか』であるべきなのに、そう考えられない−

  その葛藤の中で毎日私は生きています。

なんなんだよ、これ。泉里香の独白も深かったが、安座間美優の求める地平は高すぎるぞ。いや、高いのではない。高い低いで判断できれば楽だ。安座間美優マッターホルンは彼女の心の中にしかない*3。登っても登っても、向上心がある限り頂上は安座間美優から遠ざかって行く。これはいちばんつらい生き方だ。うう、安座間美優の野望は世界制覇などと生やさしいものではなかった。すごいぞ、安座間美優!! なんでだ、安座間美優?!
(つづく)

*1:http://d.hatena.ne.jp/M14/20130216

*2:http://d.hatena.ne.jp/cap5lp/20130216

*3:吉田拓郎の歌に「目の前のマッターホルンはまだなのです」という一節があったので