著作権法を考える

ボーナスが出たから買ってしまったよ。この日の記事に書いた*1KalafinaのDVD。2010年のライブと2011年のライブ。YouTubeでいくつか見て、「これはお金を払って聞くに値するものだ」「これを無料で見るのは失礼だ」と思った。一般にはまずはCDを買って音を聞き、つぎにDVDを買って映像を見る。だが、このユニットはライブでも歌がまったく劣化しないのでいきなりDVDで良い。片方はすでに2年前の製品なのでAmazonマーケットプレイスで中古品が出ていて半額で買える。でもいいのだ、新品を買おう。わずかではあるが彼女たちやスタッフにお金が入るように。ふつう3人組のユニットならソロパート以外は3人のコーラスになるだろ。Kalafinaのすごいところは、2人のコーラスのが良い歌は延々と2人だけで歌う。いちばん左の人が暇そうにしていてもだ。なので左の人がどこでどう入ってくるかを見るのがDVDならではの面白さと言える。
私がこのユニットを知ったのはテレビでもなく雑誌でもなく、ニコ動とYouTubeだ。そう、違法だ。だがそれでいいのか? べつに無制限にダウンロードさせろとはいわん。聞きたいもの、見たいものなら金は払う。だが今回のように曲名もミュージシャンのわからない楽曲から購買までたどりつくには集積された集合知が必要なのだ。それならそれで音楽業界は別の受け口を作るべきではないか。ミュージシャンのサイトでサンプルが聞けますとか、レーベルごとにサイトを用意してますではソリューションにならないんだよ。楽曲が売れないのは違法ダウンロードのせいだけではないことに気がつく人は音楽業界にはいないのだろうか