この人の本が好きなんだけど寡作なんだよね。収集の方法は知らないが普通の人の人生の中にあったちょっとしたドラマを元にした短編集。ドキュメンタリーといえばそうなんだけど、新聞や週刊誌に載っている無機質なものではなく、文学の次元まで昇華させているのが作者。寝る前に布団の中で読むのにちょうどよい。
評論集なんだけど内容をすっかり忘れちまったぜい
数ヶ月前に紹介した「殺人鬼フジ子の衝動」の作者。前作はなんかまとまりがなくてラストの盛り上げ方も下手だなあと思ったのだが、本作はなかなかのお勧め。基本は短編集だが、それぞれが微妙につながっている。作者は短編の人なのだろうか。
ワゴンで300円だったので買ってみた。シリーズ物の何作目
からしいが、レギュラーの登場人物のキャラ設定がわからなくて視点が定まらない。どの人が主人公かわからないまま事件が解決しちゃったよ。
ひさしぶりの
奥田英朗。家庭をテーマにした短編集。あいかわらずうまい。たとえば奥さんが自分の家財道具(家にあるものほとんど)を持って出て行ってしまい、ガランとしたマンションに残された主人公。家具をそろえるために休日のたびに店を回って買い物をする。事件があるわけでなく、意外な出会いがあるわけでなく、ひたすら買い物。それだけの話でグイグイ読ませる。
レヴィ・ストロースのイラストと写真が満載の入門書。活字だけ拾い出したら原稿用紙10枚くらいじゃないかな。
ワゴンで200円くらいだったかな。基本的にこのシリーズは好きではないのだよ。テレビで
篠原涼子が演じたらしいのでさらに嫌いになった。だったら買うなよ、読むなよと我ながら思う。
短編集だが、一言でいうと「言語SF」というすごいジャンル。そんなに難しい話ではなくて軽く読める。言語とは思考なのだなあとつくづく思う。
タイトルにひかれてずっと読みたかった。古本屋で1000円を割るのを待ってたのだよ。連続殺人犯のつぎの殺人予告があったホテルで、従業員に扮装した刑事が長期間に渡って潜入捜査をする。主人公はフロント係になった刑事と、その教育係の女性。メインストリームはけっこう少なくて、途中で
石ノ森章太郎の「ホテル」的なエピソードがいくつも挟まっている。ベストセラー作家の筆者なので及第点以上には楽しめるのだが、それだけなんだよなあ。