10月に読んだ本

あいかわらず車内では寝てばかりで読書が進まない。

パラドクスの教室

パラドクスの教室

論理学や科学の世界でパラドクスと呼ばれているものの解説。これはパラドクスだと唱えられてから厳密な反証ができるまで100年以上かかったり、素人でも違うとわかるのにいまだにそれが誤っていると証明できないものがあるのにびっくり。


微笑む人

微笑む人

主人公の周りの家でつぎつぎ事件が起こる。犯人は誰か、そもそもこの事件はどういう関連があるのか。それほど派手な事件が起こるのではないのだが、自分の家の周りでつぎつぎに事件が起こったら怖い。


ノエル―a story of stories

ノエル―a story of stories

短編集だが、最初の1つは「Story Seller」に入ってたよ。それとわずかにからんでくる話が以降に続く。この作者、直木賞まで獲ったので、もう初期のおどろおどろしい長編は書かないんだろうなあ。ちょっと残念。


新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

ひさしぶりに買ったハヤカワポケットミステリ。新書版でペーパーバックっぽい粗雑な紙だが、値段は単行本とかわらない。本書は海外のホラー短編集。オチがわからない話が2つもあってすごく損した気分だよ。


ジェノサイド

ジェノサイド

本の分厚さにビビってしばらく読まなかったが、これは傑作。この手の話は肉食文化である欧米の作家の領域。日本の作家でもこういう重厚な小説を書ける人がいるのだなあと感心。コンゴの紛争地帯の奥に入る傭兵部隊と、日本で亡き父が残した遺品の謎を探る青年。この2つがどうつながるのかまったくわからず物語は進む。これ以上は書けないが、長期の出張や旅行のお供に是非! でも重いよ。


怪談―黄泉からの招待状 (新潮文庫)

怪談―黄泉からの招待状 (新潮文庫)

こちらは国産のホラー短編集。ホラー度は薄いが有名作家だけなのでさすがに読ませる。


判決の誤差 (双葉文庫)

判決の誤差 (双葉文庫)

いやいや裁判員の選ばれた主人公。これまたいやいや選ばれた人たちと裁判に臨む。あとは作者おとくいのドタバタ。これを読むと絶対に被告になりたくないと思う。