第一報はこれでよかったかな*1。群馬県の児童相談所に伊達直人の名前でランドセルが10個届いた。その後、あとからあとから伊達直人が出てきて「タイガーマスク」でニュースの検索をすると*2、もう運動に進化している。「タイガーマスク運動」と呼ぶのだそうだ。全国の援助が必要な子どもの数を考えたらランドセルを数十個あげて何の足しになるんだ？ という人も少なくないだろう。だが何もしないよりはいい。なかには
ランドセルでなくてごめんなさい*3
と、おもちゃを届けた人もいる。そうなのだ、ランドセルは意外と高いんだよ。私の通勤カバンよりはるかに高い。だからランドセル10個ってすごく高額の寄付だよ。このタイガーマスク運動がいいのが、「伊達直人」の名前でランドセルやおもちゃを送れば全国の児童相談所は受け取ってくれるという道ができたことだ。これなら私でもできそうじゃないか。ただ、ランドセルがいいのか、文房具のがいいのかわからないので、千葉県の児童相談所は何がいいのか明らかにして欲しい。現金のがいいのか？ でも現金だと会計上の手続きがめんどくさいでしょ。
それにしても送り主が伊達直人というのがいいなあ。強いんだけどそこはかとなく悲壮感があって不器用で演歌の世界だよね、ブルースがあるよね。これが「あしながおじさん」だとちょっと重いでしょ。その子の人生に責任を持たなければいけなそうだ。伊達直人はそこまで行かない。アニメは虎の穴のボスをボコボコにしたあと外国に旅立っちゃったし、コミック版は交通事故で死んじゃった。だいいち「あしながおじさん」は本を読んでないし、アニメも飛び飛びにしか見てないのでストーリーがわからなくていまいち感情移入ができない*4。タイガーマスクならコミックも読んだしアニメも見てたのでバッチリだ。
頼むから、伊達直人の名前で変な物を送るバカが現われないで欲しい。そういうことまで考えると匿名の贈り物っていろいろ問題もあるのか。でも私は募金の類はいっさいやらないんだよ。だって困っている人の手に渡る保証がまったくないじゃないか*5。その点では伊達直人だって子どもの手に渡る保証はないがな。
タイガーマスクに匹敵するようなキャラはあるのかな？ ゴルゴ13もなかなかだぞ。裏切り者には死の報復が待っているが、ゴルゴ13を助けた人には豪華な特典がある。困ったときにいつでもゴルゴ13が来てくれるとか、現金がもらえる。私が知っている最高額では1億円の小切手が送られてきたことがあった*6。こうしてみるとゴルゴ13は義理堅いけっこういい奴なのだ。だが、死の報復と1億円ではこいつは極端すぎる。やっぱり最悪でもドロップキックくらいで許してくれるタイガーマスクがいい。
