みんな、見たか。いままではほぼエキストラ、動態視力の女優だったので、今回は見応えがあったな。だが、泉里香の役は母親の遺産目当てで農家の次男坊と結婚したキャバ嬢。それも
・イヤな女
・バカな女
・悪い女
だ。愛らしいどこか憎めないバカな女、男性を魅了してやまない悪女というのはいる。だが、この3要素がそろってしまうとどうしようもない。最後は隠していた遺産を見つけられ
有罪! もうどうしようもない。だが泉里香がこの役をやったことは我々にとって重要な意味があると思う。彼女はRayの専属モデル。しかもペット系女子として一定の地位を築いている。そんな人気ファッションモデルがやるような役ではないのだ。セーラームーン時代を知らないRay読者はびっくりしただろう。安座間美優やあいくだったら絶対にこんな役を引き受けない。にもかかわらず泉里香がこの役をやったのはなぜか。
泉里香、そしてサンミュージックの照準は「女優」に合わせられている
モデル・泉里香にとっては百害あって一利なしの仕事でも、女優・泉里香にとっては必要なことなのだ。それにしてもひさしぶりに見た泉里香の演技、とくにセリフの安定感は恐ろしいポテンシャルだ。なんだろう、声の出し方が北川景子や小松彩夏とは根本的に違うのだ。このシーン、部屋でくつろいでいると税務官がおおぜいでどやどやと上がり込んでくる。
里香「ちょっと、なによ〜ぉ」
活字で表現できないのが残念だが、「ちょっと」が驚き、「なによ」が怒り、「〜ぉ」が怯え。実写版以降は映画やテレビへの出演時間は合わせて15分もないはずだが、これはもう彼女の才能だろう。
農家に嫁いだが農業をする気はまったくなし。
隠し場所につながる手がかりがバレてびっくり。
必死でごまかし愛想笑い。
ついに金を見つけられガシュン!
泉里香のブログにも「見たよ〜」とコメントがたくさん。意外にも「セーラーマーキュリー以来ですね」という書き込みが多くてびっくり。みんなふだんはこの話題に触れないだけだったんだね。浜党の残党はまだまだおおぜい生き残っているぞ