セーラーヴィーナスは強いのか(前編)

2月24日から6日間かけて書いたアホ企画「セーラー戦士の勝率」は、セーラーヴィーナスの勝率が意外に高いという結論になった。放送時に私の中で最後まで疑問だったのがセーラーヴィーナスの強さである。ヴィーナスは強い戦士であるという設定になっているのか、あるいは弱くないまでも他の戦士に比べて少なくとも特別には強くないという設定になっているのか。なぜ、この疑問が最後までつきまとったかというと初登場回のインパクトがあまりにも大きかったからだ。

     act12・・・初登場。ゾイサイトを秒殺

四天王の一人であるゾイサイトを指先から出す光線で秒殺している。後にも先にもセーラー戦士が四天王を石にしたのはヴィーナスだけである。しかも、この時点ではマスターの出現でまったく敵意のないゾイサイトを平然と抹殺している。12月20日に放送されたact12は、待ちに待った小松彩夏演じるセーラーヴィーナスの初登場回、ヅラと動きはちょっと変だったけど、凛とした美しさはまさにヴィーナス。私にとってクリスマスプレゼントだった。と、ここでact12を見直してしまった。ああ、この回の監督が舞原賢三だったらなあ。ちなみに、このときヴィーナスが放った光線はクレッセントビームだとばかり思ってたら、翌年の5月に発売された実写版のオフィシャルガイドブックである「美少女戦士セーラームーンひみつじてん」によると「びーなすびーむ」が正しい名称だ。この本は基本的に絵本なので、「おもいびょうきにかかっているけどみんなをかなしませないためひみつなの」とシリアスなことが全部ひらがなで書いてある。
(つづく)