act23ラストでの火野レイ、偽プリンセス、ぬいぐるみ黒白*1の会話。
黒「マーズ、戦士の力が目覚めたのよ」
火「戦士の力...」
金「そう、欠けていたニャにかが見チュかったみたいニェ」*2
火「(仲間を信じる...)」
金「でも、まだすべてじゃニャい。思い出さニャきゃいけニャいことはたくさんあリュわ」*3
白「君たちならきっと思い出せるよ」
1月3日「火野レイの逆襲(後編)」でも少し書いたが、ヴィーナス以外のセーラー戦士4人は前世の記憶を失っている。*4このact23の会話を読む限り、4人が前世の記憶を取り戻すことが非常に重要なことであるかのように思える。*5ところが最終回まで4人に前世の記憶が甦ることはない。*6これは1月3日に書いたように予算の都合なのか。*7それとも脚本上の不整合なのか。または浜千咲に高校を受験させるためにダーキュリーを引っ張りすぎて時間が足りなくなったのか。真相はわからないが、これが小林靖子の確信犯であるとするなら、前世の記憶が無いことが物語の展開に有利な部分とはなんだろう。
プリンセスの正体がうさぎだとわかった直後であるact27でのレイとまことの会話を見てみよう。
木「あたしたちでうさぎを守ってかなきゃいけないんだからな」
火「ええ」
とレイとまことが決意している。ではこの後の戦いがどうなったか。
act27(月)
act28(全員)
act29(月火水木黒)
act30(月)
act31(木)
act32(月)
act33(月火木黒)
act34(月火水木)
act35(月金)
もう十分であろう。あいかわらずセーラームーンは突撃隊長であり、セーラー戦士の中でもっとも危険にさらされているのはプリンセスであるうさぎだ。これは当然である。セーラームーンは主役なのだから、他の4人が戦っているのを後で眺めているセーラームーンなど誰も見たくない。だが、物語としての整合性はどう考えればいいのだろう?
(つづく)