放送に追いつけ夏ドラマ一気見「西園寺さんは家事をしない」

松本若菜が才能を爆発させるドラマ。相手役の松村北斗はかなり淡泊な演技なんだが、松本若菜の濃すぎる存在にちょうど良い。この濃淡って「正直不動産」の山下智久福原遥の関係に似ている。私は基本的にラブコメディって嫌いなんだよ。話の流れから「ああ、来週からラブコメ展開になるのか。じゃあ、もう見ないかな」と思いながら次回を見ると話が変な方向に捻れてラブコメにならない。今週に放送された第6話も、今度こそラブコメだなと思ったら3回転半捻れてラブコメとは違う所に着地したし。これも原作はコミックで、原作どおりなのかドラマオリジナルなのかわからないが脚本が上手。公式サイトに出ている原作者の談話が

「西園寺さんは家事をしない」が、なんと!ドラマ化していただけることになりました!しかもドラマ好きにはたまらないTBS火曜10時枠!うれしすぎます!
西園寺さん役の松本若菜さんはプライムタイム初主演とのこと、この作品を選んでいただきありがたいです! 華やかな美しさの中にも、ツッコミの素早さや天然キャラに振り回される様子が想像できてニヤニヤしています。
(中略)
ただのドラマ好きとしても最推しの夏ドラマ、めちゃくちゃ楽しみにしています!

「高嶺のハナさん」の原作者もこのようなコメントだったな。あくまでも放送前のコメントなので、いまはどのような感想をお持ちかはわからないが、でもこんなもんだろう。原作者も大人なんだから1話45分、全10回で完結させるための原作からの改変や視聴率やスポンサーの都合で役のイメージとは違う人を使うことは理解すると思うよ。それがあそこまで揉めるのって。

西園寺さんってマイペースに見えて、誰かが困っているのを見ると放っておけなくて全力で助ける。ただそのやり方がいつもピントが外れているというか風変わりすぎて助けになっているのか、いないのか。それでも自分のために全力で動いてくれる人がいるという事実はその人の心の支えになり世の中を良い方向に動かしていく。賢い批評家ばかりの現代だからこそ、無茶な協力者である西園寺さんが増えればいいと思う。

   

企画のモニターのために大学生に集まってもらった。仕事が終わってみんなでカラオケに行く。西園寺さんは盛り上げようと思って「ミニモニ。ジャンケンぴょん」を踊って歌ったら大学生は誰も知らなかったの図。このシーン、笑った。