泉里香「正直不動産2」

榎本(泉里香)はニューヨークに旅立ち最終回。

   

なんか、今回が全10話の中でいちばん内容が薄かったなあ。永瀬(山下智久)と榎本の関係、神木(ディーン・フジオカ)の狂気にもいちおうの決着を付けなければならないし、しばらく出番が無かった大地真央松本若菜のシーンも作らなければならないし、しかたがないことなのだろう。最終回の名シーンはやはりここだなあ。

   
   「私、絶対に許さないですから」

月下(福原遥)が許さなかったとしても桐山(市原隼人)には何の支障もないけどな。道ですれちがったときにシカトされるくらいだ。しかし福原遥は上手だなあ。このドラマ、福原遥の存在で山下智久が150%増しになってるよね。主役を食うのではなく引き立てる。誰か福原遥助演女優賞をあげてよ。あと私がわからなかったのがこのシーン。

   
   社長「佐山(地主)さん、考えを変えてくれたそうだ。桐山のおかげだ」
   桐山「自分の気持ちに正直に動いただけです」

登坂不動産との契約を解除しようとしていた地主を翻意させたのは桐山ではないだろう。永瀬の「あなたのお子さんや大切な生徒たちのために」という説得と、永瀬が命じて月下が連れてきた地主の父親が言った「自分の息子のために誇れる父親でいろ」の言葉だよね。この「息子に誇れる父親」が神木にも響いて、それ以上の妨害をしなかったため。桐山は何もしてないだろう。それとも桐山が手を引いたことを社長が感謝したのかな。だが桐山はもともと登坂不動産の社員なのでこのプロジェクトの存在を知っている。それにちょっかいを出そうとしていたのだから、社長としては灰皿で頭を殴ることはあっても感謝することではないように思うのだが。それとも永瀬がそこまで手が回らなかったゼネコンとの関係を修復したとか。うーん、わからん。あとは永瀬と榎本の一時の別れのシーン。

   

じゃなかった、

   

こっちだった。さあ、ニューヨークが2回続いたぞ。3回目はあるのか? それをわかった上でニューヨークではなく入浴で終わったらいろいろな意味で神ドラマなのだが。でも全10話、はずれなし。本当に面白かった。つぎの登場も楽しみにしているぞ。