マイナー映画のBGMがでかい件

ビデオ視聴の感想でも書いたことがあったと思うが、公開がミニシアターの単館上映だったような映画をAmazonプライムやU-NEXTで見るとBGMがやたら大音量のことがある。それも一度や二度ではない。これは音響スタッフのミキシング技術がメジャーな映画とマイナーな映画では雲泥の差があるからだとずっと思っていた。実際にそれが正解でそれがすべてなのかもしれないが、これも関係あるのかなと思ったことを書く。

映画「はい、泳げません」の番宣用のテレビ番組だと思う。U-NEXTにはあって無料で見られる。

   

内容は予告編、メイキング、出演者へのインタビュー。さらに監督が4人の出演者(長谷川博己綾瀬はるか麻生久美子阿部純子)について語っている。この中で綾瀬はるかは「俳優になるために生まれてきたような人」と絶賛しているのだが、

とにかく声がよく通る。ぼそぼそしゃべっていても声がはっきり聞こえる

ぼそぼそしゃべるとか、ひそひそ話すとか、たぶん一流の俳優は「小声で話している演技をしているだけで、実際はそれなりの声量で話している」のだと思う。これが発展途上の俳優だと本当に小声で話してしまう。すると聞き取れないから私はプレーヤーの音量を上げる。その結果、大音量のBGMが突然に流れてびっくりするわけだ。「これをなんとかするのがミキサーの仕事」なのか、とはいっても「限度ってものはあるだろう俳優よ」なのか、「それらを含めて演出の仕事だろう監督よ」なのかはわからない。でも長年の疑問がちょっとわかってうれしかった。