泉里香「正直不動産」

今週のゲストは手塚理美

   

第4話の風吹ジュンといい、私の世代のアイドルが老人役で出演するんじゃ、足がもつれてコケるわけだよ。ミネルヴァ不動産に物件を取られ社員を引き抜かれ苦境に立たされる登坂不動産。ラストではミネルヴァ不動産の鵤社長が乗り込んできて登坂社長に傘下入りを勧める。

   
登坂は一蹴する。そもそも不動産会社って自社物件を持っていなくて斡旋だけなら固定費が小さいのだよね。いちばん大きいのが人件費だが、社員を引き抜かれているのでそれも下がっている。だからまだまだ大丈夫だ。最悪、社長・部長・山P・まいんちゃんの4人でも継続できる。若い女性は、合コンで知り合った男性が社長だったら必ず業種を聞くように。不動産業、人材派遣業、IT産業はラーメン屋より簡単に始められる。それでも不動産と人材派遣は資格が必要だが、IT産業はそれも無い。「IT関係の会社を起業しました」と「フリーターです」は紙一重だから、その会社が3年以上続いているか、年商、従業員の人数、取引先の数を聞くまでは身体を許してはいかんぞ。尾行をして突き止めた永瀬(山下智久)のボロアパートを訪ねる榎本(泉里香)。

   
肉じゃがを持って行って家庭的な面もあるアピールだ。仮面ライダーでも毎週のように肉じゃがを作っていたな。でも肉じゃがってご飯のおかずとしては米とジャガイモというデンプン二大巨頭そろい踏みで意外と食いにくいんだよね。その点ではメインディッシュにもできるし副惣菜にもなるアレ、

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に軍配が上がる。一ノ瀬空尉恐るべし。意外としっかりした永瀬の人生観を知って榎本の心が決まる。

   
結婚を前提にしてお付き合いをしてくださいと。それに対して永瀬は

   
結婚が前提となるとちょっと重いのでためらってしまう。でも大丈夫。相手の心を5割まで掴めば、残りの5割は

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それはあくまで泉里香の話なので劇中の榎本がどうかはわからないか。富士山が見える物件が欲しい客に対して、月下(福原遥)は花澤(倉科カナ)と対決するが、物件の善し悪しだけでなく家族構成と環境まで目が行き届いていた花澤に完敗。ヘコむ月下に対して永瀬は、大切なのはほかの不動産屋に勝つことではなくてお客様でしょ、月下のやり方は間違ってないし、良い営業になれると励ます。
   
慰められたこと、初めてほめられたことにうれし泣き。このあとギャグ展開になるのだが

   
こういうマンガでしか見たことがない表情が演技の引き出しに入っている福原遥は強い。来週はいよいよ最終回だ。原作がしっかりしているのでいくらでも続編が作れそうだよね。

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ところで「西郷どん」以来、解約もせずに月額料金だけ払い続けているNHKオンデマンドNHKの受信料とは別に払うのがじつに不満であるが、それは置いておいてほかにどういうコンテンツがあるのか見てみた。NHKのドラマって民放ほどニュースにならないので好きだった小説がけっこうNHKでドラマ化されているのに驚いたよ。司馬遼太郎の名作「坂の上の雲」、森絵都の「みかづき」、米澤穂信の「満願」、宮部みゆきの「おそろし」、あとは「だから私は推しました」、「トクサツガガガ」も見てみたかった。今年の後半はNHKオンデマンドの元を取るぞ!