春のビデオまつり「GSワンダーランド」「AWAKE」

 記録的な暖かさなんだろ。夏も暑いのかなあ。

江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念 ドラマスペシャル

江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念 ドラマスペシャル

  • 発売日: 2016/08/15
  • メディア: Prime Video
 

 【100円】江戸川乱歩生誕120年没後50年記念作品、とのことだが乱歩先生に失礼な作品になってしまった。みんな爽やかすぎる。この原作が持っているエロさとグロさが滅菌消毒されているんだよね。剛力彩芽はいつ全裸で水槽に入るのさと楽しみにしていたがそんなシーンなかったよ。ここからの6本は傑作、佳作ぞろいだよ。

GSワンダーランド

GSワンダーランド

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】これは楽しい映画。2008年公開で、舞台は1968年のGS(グループサウンズ)ブームのころの話。GSブールに完全に乗り遅れたレコード会社が急いでグループを作る。ギター・ベース・ドラムの3人は見つかったがキーボードがいない。たまたま歌手志望で事務所に来た女の子を男のかっこで入れる。それが栗山千明でポスターの中央上。彼女、おでこを隠すとすごく可愛い。いろいろありえねーって展開なのだが、いまから半世紀前だとそんなこともあったかもねと納得してしまう。温水さんの役割ってなに?と思ったらまさかエンドロールで大逆転とは。

AWAKE

AWAKE

  • 発売日: 2021/02/24
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】これ、昨年末の公開らしいがまったく知らなかった。どこでやってたの? 将棋の神童と呼ばれた主人公の吉沢亮。だがもっとすごい本当の天才に負けて将棋の道をあきらめる。大学生になったものの、将棋しかやってこなかったので何をして良いのかわからない。父親がやっていたパソコンの将棋ソフトが意外と強いのに触発されて、大学のAI研究会に入り将棋のソフトの開発に没頭する。クライマックスは将棋ソフト同士の対戦で優勝し、棋士との対戦に挑む。その棋士は、主人公が将棋をあきらめるきっかけになった天才だが、彼は彼でコンピュータに負けてはならないとプレッシャーがかかる...このコンピューター対人間の電脳戦、過去に2回開かれて2回ともコンピュータが勝ち、そこで終了になった。人間はコンピュータに勝てないわけだが、それで棋士の存在が無意味になるかというとそうではない。人間は自動車に勝てないが、短距離走はオリンピックの花形競技でしょ。人間と人間が戦うことに価値があるわけよ。

Prospect プロスペクト(吹替版)

Prospect プロスペクト(吹替版)

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Prime Video
 

 【1,700円】主人公の少女は父親と一緒にほかの天体に行っては宝探しをしている。ある星で強盗に襲われ、逃げられたのに父親が欲を突っ張らせすぎて殺されてしまう。少女は逃げるがロケットも不時着したときの衝撃で故障してしまった...彼女がこの星を脱出し母船に帰るまでの話で、このパターンってスタートレックの最新作とかオデッセイと同じだが、この映画の特徴はおそらくSF映画史上、もっとも非力なヒロイン。スタートレックほどの盛り上がりも無いまま終わるが、主人公の儚さと健気さに感情移入しまくり。たぶん正常な神経を持っている人なら誰でも主人公を好きになり応援すると思う。

ザ・アウトロー(吹替版)

ザ・アウトロー(吹替版)

  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: Prime Video
 

 【1,800円】何十分に1回は銀行強盗が起こるロサンゼルス。ってそうなのか? 頭脳明晰、沈着冷静なボスが率いる強盗団が大きなヤマを狙っている。それを阻止するのはどっちが強盗かわからないくらいガラが悪い捜査チーム。ポスターの上段は強盗じゃ無くて警官だから。スパイ大作戦なみの強盗団の鮮やかな計画と、主人公たちの駆け引きが最後まで目が離せない。ラストは「ユージアルサシペクツ」と似たどんでん返しがあり、それが嫌いな人はストレスがたまるよ。

ロスト・ボディ(吹替版)

ロスト・ボディ(吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 【1,700円】急死した妻の遺体が警察の検死室から消えた。その夫が主人公だが、なにか後ろ暗いものがあるのがわかってくる。その夫の前に妻生きているとしか思えない痕跡が出てくる。警察は夫が妻を殺し、検死をさせないために遺体を隠したと思っている。果たして妻は生きているのか、そもそもこの夫は妻になにをした? ...この映画は残り時間を見ないのをお勧めする。ラスト10分で明かされる真相、そこまでのミスディレクションが見事。ただ、これが成立するにはすごく高いハードルというか賭があり、それがダメだったらどうするつもりだったのだろう。

 【1,700円】前半がMIBの悪霊版、後半はゴーストバスターズ。同僚に撃たれて死んだ主人公がライアン・レイノルズ。死んだあとに役所のようなところに行って、天国に行くか地獄に行くかの審判を受ける。腕利きの刑事だった主人公は現世に戻って悪霊狩りの刑事になることを勧められる。相棒は19世紀に死んだ保安官のおっさん。悪霊を追跡するうちに自分を殺した同僚がからむ悪霊界の怖ろしい計画がわかる...もうMIBをもろパクリの映画だがとりあえず最後まで楽しめる。ラストシーンのおちゃらけも楽しい。