真夏のビデオまつり「十二人の死にたい子どもたち」「ユリゴコロ」

昨日と今日は涼しいね、助かるよ。

惨劇館 -ブラインド-

惨劇館 -ブラインド-

  • 発売日: 2018/08/31
  • メディア: Prime Video
 

 【100円】逢沢りなちゃんが主演だし、セールで100円だし、見てみた。結果、逢沢りなちゃんの無駄遣い。これに比べたら小松彩夏の「トーク・トゥ・ザ・デッド」なんかずいぶん恵まれたぞ。

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち

  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】久しぶりの満額だが、原作を読んでない人が見たら満額ではないかもしれない。原作の弱点を補って映像作品として真面目に作られた佳作。廃病院に集まった自殺サークルの12人、これが一人ずつ死ぬ「南海の孤島」なら最初に死ぬ7、8人は雑魚キャラなので残った容疑者と探偵役だけ認識できればよい。本作は全員が最後までいて、それぞれここにいる理由がある。よって、活字で読むとこの12人の書き分けがすごく難しいのだがあまりうまく行ってなくて途中で誰が誰だがわからなくなる。あと終盤の謎解きが細かい目撃情報や状況証拠を積み重ねて真相にたどり着くので読者がイメージするのが大変。本作は原作のキャラに合った役者をそろえ、なによりAKBとかジャニーズがいないのでみんな演技ができる人。謎解きも映像で見せられるとすんなに入ってくる。ご丁寧にエンドロールで時間順に整理した総集編を見せてくれる。橋本環奈の影が薄くなる杉咲花の存在感。

ユリゴコロ

ユリゴコロ

  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】これも面白かった。イヤミス沼田まほかるの原作だが未読。興業収入は2億円だから大失敗だな。観に行こうと思ったら劇場がすごく少なかった気がする。膵臓癌で先が長くない父親の家で主人公が見つけたノート。それはサイコキラーの日記だった...これはサイコ物だなと見ていると1時間を過ぎたあたりで純愛ものに転調する。そこからは15分ごとに物語がひっくり返り過去の日記の登場人物と現在の人物が...ラストはなんとハッピーエンドだよ。ラストシーンなんか泣けるよ。これって原作がこうなってるの? 映画用に変えたとか。

f:id:M14:20200717191720j:plain

あと映画ではないけど、これけっこう面白かった。シーズン1はつまらなかったのでやはり人選だな。最後まで見ると痛みにも熱にもまったく動じない武蔵相手に絶望的な戦いを挑むみちょぱが好きになっているという。