真夏のビデオまつり「イノセント15」「サマー・インフェルノ」

暑いよ、暑いにもほどがあるよ。

イノセント15

イノセント15

  • 発売日: 2018/01/10
  • メディア: Prime Video
 

 【1,500円】主人公は男女の中学生。女の子は母親と2人暮らしで母親がクズ。虐待をされていて、高校には行かないで風俗で働けと言われている。さらに彼女の処女を隣のおじさんに10万円で売ってしまった。彼女は主人公の男の子が好きなのだが、この男の子は父親がゲイであることが発覚し、自分もゲイなのではないかと怖れている。その悩みはわかる。だが女の子の方はいまそこにある危機。ちゃんとした大人に助けを求めれば母親から引き離して施設に入るとか方法はあるのに、この男の子はまったく頼りにならない...ああ、いらいらする。「火垂るの墓」と同じストレスを感じる。女の子が母親と隣のおじさんを殺すとはそういったカタストロフはないのだが、なにも解決してないラスト。しかも男の子が’自分だけが世界の不幸をすべて背負っている’ような終わり方。女の子の方が不幸だろ。どうすんだよ、これから。この女の子役の小川紗良、かわいいし演技も上手、なにより表情や視線に力がある。こんな女優さんがいるんだあ、と思って調べたら冬に主演映画がミニシアターで公開されるが、女優より監督を目指しているみたい。彼女、新垣結衣に似てる。丸顔の新垣結衣。ということは

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飯豊まりえと合わせて「新垣結衣クラスタ」と言えるのではないか。*1

サマー・インフェルノ(字幕版)
 

【1,200円】 最近、会員無料になったので見てみた。男女2人ずつの4人が、日本で言う子供会のようなものだろうか、子どものキャンプのお世話係で前日からキャンプ場に入る。夜、男の1人が突然に凶暴化してもう1人の男を襲う。争っているいちに凶暴化した方を殺してしまう。これは何なんだと思っているうちに、女の1人が凶暴化。これは吸血鬼とかゾンビのような「感染系ホラー」か。ただこの映画、一定時間が経つと元に戻るのが新しい。だから最初の男もどこかに監禁することができていれば元に戻ったのか。3人で原因を調べているうちに凶暴化した村人が襲ってくる...凶暴化した人間同士は殺し合わない、一定時間が経つと元に戻る、この2つの特性がラストで生きるわけだが、とにかく4人とも自己中なので誰がどうなろうと心が痛まない。

ENOLA(エノーラ)

ENOLA(エノーラ)

  • メディア: Prime Video
 

 【1,200円】最後に明かされる壮大なテーマを低予算でちっこく作った映画。なんかいろいろ惜しい。これは実写ではなくアニメ向きなのかもしれない。役者がみんな下手だよ。1人だけちゃんとした人がいるが、公式サイトで見たら監督がみずから出演してるのか。

*1:だったらなに?