冬のビデオまつり「ラストレシピ」「楽園」

 まずはこれ。

ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~
 

 【1,500円】満州で日本版「満漢全席」にあたるメニューを軍に依頼されて作った料理人(西島秀俊)。そのレシピを探す旅をする主人公(ニノ)。現在と過去を交互に描きながら、このレシピに隠された悲劇を描く大作...のはずだが、キャストに無理がある。同じくニノが主役の「検察側の罪人」はキムタク、吉高由里子。こちらは西島秀俊宮崎あおい綾野剛竹野内豊。実際の主役は西島秀俊でニノは狂言回しであるにしても共演者を受け止め切れてないというか。

 【1,600円】ポスターの二人は山奥に買ったボロい別荘に泊まりに来る。同じ日に大学生のグループがキャンプに来るが、この地で昔、惨殺事件があったという噂にビビり、この二人が怪しいと思い込む。そこから誤解と不運の連鎖で大惨事になってしまう...すごくテキトーな話、でもサイコー。ここまでおバカを貫き通すと爽快感がある。そして無駄に良すぎるハッピーエンド。

行方不明

行方不明

  • メディア: Prime Video
 

 【300円】ブレアウィッチみたいな映画を作ろうとしたがコケてしまい両足を複雑骨折してしまったような映画。ブレアウィッチもパラノーマル・アクティビティも正体がわからないから怖いのに、この映画は最後の方で出ちゃってるから。あれなに?

以降は出張先のホテルのVODで見た映画。

スペシャル・アクターズ

スペシャル・アクターズ

  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: Prime Video
 

 【1,500円】「カメラを止めるな」の監督作。「イソップの思うツボ」がイマイチだったのでまったく期待しないで見たらそこそこ面白かった。しかし大作「ラストレシピ」と同じ金額だと西島秀俊が泣いている。俳優事務所だが「サクラ」専門。劇場に行って大笑いをしたり、彼女を襲って彼氏にやっつけられる役をやったり。その事務所にかってない大仕事が来る。ほとんどおバカな「スパイ大作戦」。エピローグが洒落ている。

楽園

楽園

  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: Prime Video
 

 【1,800円】100円引いてあるのはあまりに救いのない話だから。「贖罪」+「丑三つの村」、この映画を観たら脱サラで農業をやろうと思う人はいなくなるだろう。佐藤浩市はあいかわらずだが、ちょっと頭の弱い青年を演じる綾野剛は上手い。そしてこの重い映画を演じきる杉咲花が立派。

アガサ・クリスティー ねじれた家(吹替版)

アガサ・クリスティー ねじれた家(吹替版)

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Prime Video
 

 【1,200円】仙台・福岡・大阪が同じVODプログラムなのでもう見る物が無いよ。大富豪が毒殺されて雇われた探偵が調査に来る。だがこの大富豪一家、全員の心が捻れている...昔ながらのミステリー、エラリー・クイーンの「〇の悲劇」を読んだ人ならポスターを見ただけで犯人がわかっちゃう。そして探偵が役立たずなのも昔ながら。