在宅ビデオまつり「歯まん」「スティルライフオブメモリーズ」

Amazonプライムビデオ、後世に伝えるような名作が会員無料でたくさん見られるのに変な映画ばかり観てしまうオレ。でも名作はみんな見てるだろうし、内容や感想はネットで探せばたくさんあるでしょ。♪誰かがこれをやらねばならぬ~♪と、誰もやる必要がないような映画のレビューを3本。

歯まん

歯まん

  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: Prime Video
 

 【500円】主人公は女子高生。初めての体験を彼としたら自分のナニの奥には歯があって彼のナニを食いちぎって殺しちゃった。もうこれだけでTOHOシネマズで全国ロードショーをしたり数々の映画賞とは無縁の作品なのがわかるでしょ。なぜ歯がはえてるかは主人公は疑問に思わず医者に行くこともない。最初の惨劇ですぐに警察に行くとか親に相談すれば良いのにそのまま逃走。その後、町で噂になっている変質者に強姦されるがそれもチ○コを噛み切って殺害。これは正当防衛だから警察に行けばいいのに山に埋めちゃう。それを手伝ってくれた男性と恋に落ちる...これ、主人公の特異な体質がなければ純愛ラブストーリー。エロいシーンはほとんど無いよ。出てくる役者がみんな演技が上手なので、よけいになんでこんな映画を作ったのかと疑問が膨らむ。

スティルライフオブメモリーズ

スティルライフオブメモリーズ

  • 発売日: 2019/04/02
  • メディア: Prime Video
 

【1,200円】ケーズシネマという新宿でいちばん小さい映画館がある。ケーズデンキとは無関係。渋谷のアップリンクみたいな社会派ドキュメンタリーではなく、配給会社が相手にしてくれない小さな製作会社の娯楽映画がメイン。同じ新宿のシネマートは韓国映画をよくやっているが、ここは台湾映画を上映することが多い。私も台湾の映画を観に行ったのが初めての来館。こことか渋谷のユーロスペースとか、どんなにマイナーな映画でも半分くらい席が埋まるんだよね。あれは私のように作品めあてで来た人ではなく、なにが上映されていようがとにかくこの映画館の新作は見ると決めている高齢者なのだと思う。予告編で異様な映画をやっていてそれがAmazonに来たよ。主人公は写真家。接写で撮影しクローズアップした花や木の瘤、そこに感じる生と死、静寂、エロスがテーマで個展を開いたり写真集を出している。彼には同棲中のほとんど少女といってよい恋人がいて妊娠中。その個展を見に来た女性から撮影の依頼が来て、その人のアトリエに行くと、私のあそこを撮って欲しいと。最初は訳わからず撮影するが、2回、3回と撮影を続けると自分がいつも撮影している被写体と同じカテゴリのものだと気づく...それがポスターなんだが、変だろ。撮影される方もする方もこの映画も。劇場で公開するくらいだからその部分がアップで出ることはないが、それ以外は被写体の女性も主人公の彼女も、被写体の女性の寝たきりの年老いた母親までも、まさに年齢別の全裸図鑑みたいに裸が出てくる。どういう経歴の監督かは知らないが、どのカットも実に綺麗。この映像を見てしまうと、AVってスポーツに近いなと思う。

リベンジ・キラー [DVD]

リベンジ・キラー [DVD]

  • 発売日: 2016/02/03
  • メディア: DVD
 

 【1,000円】女性リベンジ物というカテゴリがあってだな、いくつか紹介したが若い女性が悪い男に暴行され殺される。いや殺されたら映画にならないか。死んだように見えて生き延びる。そして女性の手で男が一人一人血祭りに上げられるわけだ。ただ、なんであの状況で生きているのかとか、あの怪我でなぜ動けるのかとか、なぜ普通の女性があんな仕掛けを作れるのかとか疑問はたくさんあるがそんなことを気にしてたらこの手の映画は見られない。この映画、タイトルはいかにもだが(たぶん原題は違う)ぜんぜんリベンジできてねえ。誘拐犯同士で殺し合ってんじゃん。