2月に読んだ本

     センスの磨き方

「センスを磨くとは、何がムダでどれが有効なのかを見極める力を養うこと」だそうだ。ちょっと私には関係ない本だったよ...

 

     粘膜探偵 「粘膜」シリーズ (角川ホラー文庫)

 このシリーズのヌメヌメ感、本作は控えめで著者得意の太平洋戦争時の日本に似たちょっと違う世界の話。真面目なんだかふざけてんのかよくわからない世界観の中で、荒唐無稽さと、この時代の息苦しさ。

 

     「哲学実技」のすすめ そして誰もいなくなった・・・・・・。 (角川oneテーマ21)

サブタイトルは「そして誰もいなくなった」。いろいろな職業の人や学生を集めて哲学の講義をするというフィクション。だが日常の中で哲学をする、ひたすら物事の根本を追求しながら生きていく先生の姿勢に耐えきれなくなって一人去り、二人去り、最後は誰もいなくなる。

 

     日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由

タイトルを見ると「そんなバカな」と思うだろうが、悲観的なことを書いた方が記事は読まれるし、本も売れる。だが経済の根本原理を見据えて、視点を変えれば悪いことばかりでは無いという本。たとえば「国債が暴落したら日本は終わる」。だが1000兆円の国の借金、国債が暴落して100分の1になったら、その国債を政府が買い集めればたった10兆円で借金がなくなる。なるほど。

 

     叙述トリック短編集

叙述物といえば「刑事コロンボ」みたいに犯人の視点から描いたミステリーのことだが、本作は広義の意味で「作品そのものに仕掛けがしてある小説」。まあ、ナイストライではあるが、ほとんど「とんち」になっている作品が多い。

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もう1、2冊あったような気がするが思い出せない。毎日が疲労困憊で、帰りの電車は途中から座れると熟睡。あまり読書が進まなかった。