真夏のビデオまつり

10月も観たい映画が10本くらいあったんだけど無理だなあ。
      1,800円
内田けんじ監督、この作品がメジャーの1作目になる。ある夜、探偵をしている友人に呼び出されてレストランに行ったサラリーマン。一人で食事をしている女性に声をかける。サラリーマンの目から見た物語を原型として、実は探偵、女性、さらには暴力団の組長、サラリーマンの元カノが同じ時間に別のドラマを進行している。そして前のドラマでの唐突な出来事が次のドラマで判明するという仕掛け。脚本も書くこの監督、「アフタースクール」、「鍵泥棒のメソッド」ともストーリーテリングの天才だと思うのだけど2012年以降、新作が無いんだよね。2014年にコナンの脚本を書いただけ。もったいないなあ、いま何をしているんだろう。


      1,800円
ポスターの正面は犯人。怪物のマスクをかぶっている。物語は新任の刑事がこの犯人に誘拐されるところから始まる。タイトルの「ポーカーナイト」は刑事が集まってポーカーをやりながら新人に昔の手柄話(であると同時に新人への教訓)を話す夜。主人公の彼女は数日前から行方不明で同じ家に監禁されていることがわかる。彼女を助け、一緒に脱出するために知恵を絞る主人公。思い出すのはポーカーナイトで聞いた逸話。現在時間での主人公の脱出や犯人との知恵比べ、そしてベテラン刑事の回想が交互に並べられていて観客を飽きさせないようになっている。主人公が犯人を出し抜いたかと思うと、犯人はその上を行っている。なぜ犯人がマスクをかぶっている理由が最後の方でわかり、天才的な犯人に翻弄される主人公がひたすら気の毒。


      1,800円
観に行きたかったが時間が合わなかった映画。予告編の印象と本編がかなり違っていて話の全体像が最後の方までわからないけっこう凝った作り。「レディ・プレイヤー・ワン」とかマーベルより面白かったけど、あんまりヒットしなかったんだよね。Amazonビデオの吹き替え版で見たのだが、主役の男女についで2番目に重要な人物の吹き替えをゆりやんレトリィバァにやらせるなよ。


      1,200円
園子温監督、鈴木亮平主演。西郷どんでの鈴木亮平の話し方、あれは西郷っぽい話し方をしているのだと思ったら鈴木亮平の話し方だったのか。園子温監督のわりに血は少なめ、喧嘩多め。この映画、19才の清野菜名がふつうに裸になっているんだな。

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今回は4本中、1,800円が3本と高確率で当たりを引いたように見えるが、この他にも値段が付けられない、レポを書くのさえ腹立たしいホラー映画を何本か見ており、平均金額はいつもとそれほど変わらないかも