年末ビデオまつり「ソレダケ」「蝶の力学」

どうしようもない映画3本と、秀作のテレビドラマ1本。今回は負けなのか勝ちなのか?

【500円】 B級、いやC級映画なんだけど主演が染谷将太、共演が綾野剛。きっと15年前くらいの映画で売れる前の二人が出たんだねと思ったら2015年の公開だって。どういうこと? この映画のなにがダメかというと、まずは音声。出演者はボソボソ話すので音量を上げて聞いているとたびたび入るBGMが大音量。クライマックスの戦闘シーンはあまりにも主人公側に都合良く展開する。その理由は最後にわかるのだが、それにしてもこういう無理があるシーンはさくっと短くするべきだが、長い。すごく長い。また最後にどんでん返しがあるが、それが時系列的にどこと繋がるのかわからない。どれも役者ではなく脚本でもなく監督の問題。この監督のほかの作品はなんだろうと調べたら「パンク侍、斬られて候」。見た私が悪かった...プロデューサーは監督を決めるときに、その人の過去の作品をチェックしないのか?

バッド・ヘアー(吹替版)

バッド・ヘアー(吹替版)

  • アナ・ブラッドソー
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【500円】 キャッチコピーが「ゲット・アウト」、「アス」に続く新感覚カルトホラー...嘘つき~! 主人公が黒人である意外に共通点なし。主人公は会社の命令でストレートヘアーにしなければならなくなりエクステを付ける。そのエクステは人毛でできており、しかもいわくつきのものだった...結論から言うと、その髪がニョロニョロ伸びて人を殺すという昔からあるパターン。これなら園子温監督の「エクステ」のが面白かった。ただこの映画での私のファインディング。主人公は音楽事務所のアルバイト。スタッフのほとんどは黒人女性。主人公は働きが認められて正社員になり、重要なポストに就くことになったが、そのとき上司に言われたのが「白人みたいなサラサラヘアーにしなさい」。これが多数派だとは思えないけど、このご時世だからまったくの暴言だったら映画にしないよね。また、これが日本人ならエクステではなくてストレートパーマにするのではないか? 日本はどこの美容院でもストレートパーマができるが海外は技術的なのか料金的なのかはわからないが簡単では無いと聞いたことがある。東京オリンピックの選手村に無料の美容院があり、そこで海外の選手がストレートパーマにしてもらい喜んでいる動画がアップされていた。その2点が気づきあったので500円。

黒い乙女 -Q-

黒い乙女 -Q-

  • 浅川梨奈
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黒い乙女 -A-

黒い乙女 -A-

  • 浅川梨奈
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【500円】 Qが問題編、Aが解答編、というわけでもないが主人公の目から見た物語がQで1時間6分、首謀者の目から見た物語で1時間20分。これってA編の中でQ編と同じ部分は抜粋で良いと思うのだが、そのままQ編を見せられる。つまりA編とは、Q編に首謀者だけがわかる部分を加えたもの。これならQ編とA編を合わせて1時間半で納められたと思う。ポスターのQ編では左、A編では右側の女の子、髪型やメイクが違うので最初はわからなかったが、独特の口元でわかったよ。「隕石家族」で泉里香の妹役をやった人だ。

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【1,700円】 やっぱWOWOWのドラマは面白いわー 全6話なのも丁度良い。連続ドラマはリンクが貼れないので画像になってる。シリーズ3作目らしくて、これだけ無料で見られる。猟奇的な殺人が発生し、犯人を絞り込み確保に向かうとすでに殺されていて次回につづく。2話、3話、4話もそのパターンなので一気に見られる。5話が全体の解明を主人公が行ない、6話がアナザーストーリー。この6話、ここまでのスピード感に比べて冗長。これは5話の謎解き編と並行して進めて全5話にした方が良かったと思う。あと、主役の木村文乃が、新米刑事だった第1作は良かったのかもしれないが、中堅の刑事に成長した第3作だとちょっと弱い。