炎の16番勝負−10本目「響 HIBIKI」

やっと観てきたよ。さすがに公開から1ヶ月近くが経つといつも行く映画館では早い回かとんでもなく遅い回しかない。良い時間があったのが御徒町のパルコの中にあるTOHOシネマズ上野。

  良かった点

  ・北川景子ナチュラルメイクと普通の人の役

  ・最後までそれなりに楽しめた

  ・生意気な大人に主人公が暴行を加えるのが楽しい

北川景子が久しぶりの普通の人の役。それでも半分以上は怒っている。

  残念な点

  ・アヤカ・ウィルソン以外は北川景子も含めて全員が無個性なので感情移入ができない

  ・単行本も出ていない状態で直木賞はありえない

  ・「無表情な人」と「無表情な人を演じる役者の演技」は違う

役者が自然な喜怒哀楽の表情をすると観客はそれを自然な喜怒哀楽な表情と感じるかというとそうでもない。絵画で一面真っ白な雪景色を書くのに、キャンパスに何も書かなかったらそれは雪景色ではない。「この主人公は無表情な人なんです」という演技が必要なのだが、主役はただの無表情なのだよね。ただ彼女を弁護すると、この役は難しいよ。すごく難しい。さらにスポーツとか芸術とかの天才ならビジュアルで観客に見せることができるでしょ。ただ文芸だからこの人がどのくらいすごい人なのかまったくわからない。それなのにやりたい放題なので主人公を応援できない。原作はどうなっているのかな。この映画の完成度を上げるには1000人くらいのオーディションをして役に合った無名の人を選ぶしかないのだが、エグゼクティブプロデューサーが秋元だからな。さあ、「スマホを落とした」に期待だ。予告編の最後に出てくるショートカットの北川景子は誰っ(`Д´)!!!!