手紙

金正日がトランプに宛てた親書だって。日本人の感覚だと「ふざけてんのかボケ!」となるけど、あの国では大きければ大きいほど良いのかもしれない。これを見て中学生のときにラジオ番組の出した懸賞の応募葉書を思い出したよ。当時はネットなんかなかったし、テレビ番組も小学生以下の子ども向きか大人向き。中高生が楽しめるプログラムがあるのってラジオだけだった。ツイッターなんか当然なかったから通信手段は葉書。1等がステレオ*1、2等がベッツィ&クリス*2のレコード*3。ステレオが欲しかった私、なんとしてでも当選したい。2通の葉書を用意した。一つは真っ赤な画用紙で作った特大の葉書。A4版くらいだったと思う。もう一つはスルメ、本物のスルメに切手を貼って住所を書いた葉書。マジック*4で字を書いてない部分は焼いて食べられるという実用性。ただスルメの葉書を郵便局が受け付けるのか? その確認のためにラジオ局に送るのと同時に友人の家にも送ってみた。友人の家には届いた。「なんだよ、あれ」って学校で言われた。ところがラジオ局に送った方は「郵便物として扱えません」と戻ってきた。逆だよ、逆。友人のは戻してもいいが、ラジオ局の方は届けてくれよ。たぶんスルメの葉書は送れるか送れないかのまさに境界線上の物体なのだと思う。結局、スルメが届かなかったのでステレオは当たらなかったよ。届いていたとしても当たったかはわからないけどな。だが赤い特大葉書の方はレコードの当選者に選んでもらえた。送られてきたのがこれ。
     夏よおまえは[EPレコード 7inch]
懸賞に当たったのって後にも先にもこれ一回だった...


     
これはデビュー曲。北山修作詞、加藤和彦作曲の「花のように」も心にしみるよ

*1:これ自体がすでに死語

*2:これも知っている人は壮年

*3:これも死語

*4:これも死語