真夏の映画まつり「関ヶ原」

転載した後で日付を見たらちょっと古かった...「ミニオン」と「膵臓」つえええ。前週1位、この週が3位の関ヶ原を観に行った。

  【2017年9月9〜10日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位*1


    1(初)『ダンケルク』:1週目

    2(初)『三度目の殺人』:1週目

    3(1)『関ヶ原』:3週目

    4(2)『怪盗グルーのミニオン大脱走』:8週目

    5(3)『ワンダーウーマン』:3週目

    6(6)『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』:4週目

    7(5)『君の膵臓をたべたい』:7週目

    8(4)『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』:4週目

    9(7)『スパイダーマン:ホームカミング』:5週目

    10(初)『散歩する侵略者』:1週目

これから観に行く人がいたら原作を読んでから映画館に行くことを勧める。昔、「見てから読むか、読んでから見るか」というキャッチコピーがあったよね。これに対して薄っぺらい原作だと「見たら読むな、読んだら見るな」がベストという人もいた。この「関ヶ原」だが私は原作を読んだのが30年以上前なので、さすがに島左近とか大谷吉継はわかるが高校の歴史の教科書に出てこない人が思い出せない。あと、まだ秀吉が生きていたときから始まるので2時間に収めるのは無理がある。3時間オーバーの台本を2時間に収める手法として「シン・ゴジラ」で開発された

  全員が早口でしゃべるメソッド

が「関ヶ原」でも使われている。だがゴジラは現代劇、こちらは時代劇なので「何を言ってるのかよくわからない」。その駆け足過ぎるわかりにくさは後半の合戦でも同じで、全体の戦況がよくわからないのだよね。ここは適時ナレーションや図で説明してもよかったのではないか。東軍、西軍の誰かが石田三成徳川家康に地図で戦況を説明することによって映像では省略されている部分を観客にわからせてもいいと思う。実際にそういう人はいたよね。
司馬遼太郎の原作や、以前に近藤正臣石田三成を演じたNHK大河ドラマに比べると、この映画は岡田くん演じる石田三成を好意的に描いている。そうじゃなきゃジャニーズ事務所が許さないよね。あくまで正義を貫いた人として、ラストに見せ場も作っているので岡田くんのファンは安心して観に行かれよ。私が謎だったのが映画後半部分の有村架純の行動原理。なぜ三成の元に戻らなかったの? 傷が深かったということなのかな。観に行った人がいたら教えて