真夏の映画まつり「東京喰種」

原作を読んでいる女房が観たいというので夫婦50割引を使って観てきたよ。まず、女房の感想は

  原作の再現度が極めて高い

コミック3巻くらいまでが今回の映画で、省略しているエピソードはあるものの、余計なものを足していないそうだ。純米酒みたいな映画だな。あとは俳優がみんな原作のイメージを壊していないそうだ。出家した清水さんは準主役なのな。エンドクレジットで制作委員会、つまり共同出資者の中にレプロが入ってる。出資をして、自分のタレントを準主役にしたはずが出家かよと思っただろうな。当然、あまちゃんにやったみたいな報復手段が講じられるだろうが、宗教法人が制作する映画の5本だか6本で主演することが決まっているそうだ。レプロ対宗教法人、いまのところ宗教法人は負けてない。別にこの宗教法人に肩入れをしているわけではないが、芸能界のルールなどただの村社会の掟。ぶっ壊して欲しい。さて原作を読んでいない私の感想だが、

  映画としての完成度が高い

緩急取り混ぜた展開で最後まで緊張感を持続して飽きさせない脚本が良い。あと大泉洋清水富美加蒼井優を筆頭に、変な役者が出ていない。あの女の子はもうちょっと可愛い子はいなかったのか。グールをかくまう喫茶店のマスター、どこかで見たが誰だっけと思ったら村井國夫だったよ。あの二枚目俳優、ちょっと見ないうちにすっかり爺さんになってた。あとCGてんこ盛りにするとハリウッドとの差が痛いほど目に付くが、この映画でグールの背中から出てくる赫子(かぐね:グールの武器)くらいのCGだと、実写版の「寄生獣」もそうだったが違和感が無い。全体的に、原作を知らない大人が見ても十分に楽しめるこの夏の映画のお勧めと言って良い。