忘れ物、落とし物が持ち主に返る件

よく外国から来た観光客から、落とし物が警察に届いていたとか、ベンチに置きっぱなしにしたカメラを半日後に探しに来たら元の場所にあったとか、日本では物が無くならないエピソードを聞くでしょ。ウェザーガールズが日本に住んでいたとき、ダラちゃんが落とした財布は見つからなかった、ミニちゃんが落とした帽子はインフォメーションに届いていた。そういう話から、日本人の民度の高さとか親切心が讃えられたりする。それはうれしいことだし、そういった面を否定するものではないが、落とし物や忘れ物を自分の物にしない一番の理由は民度や親切ではないように思うんだ。なにより

  他人の物を持って帰るのは気持ち悪い

この気持ち悪さは2通りあって、一つは日本人の潔癖症から来る物。誰が触ったかわからないものに触りたくない。でもそれだとお金なんか多くの人の手が触れているので財布からお金を出すときはゴム手袋やピンセットが必要になる。長年の習慣でお金はしかたないが、ほかの物はできれば触りたくないという感じかな。もう一つの理由は日本人の宗教観。物にも魂や命を感じてしまう日本人のマインド。なのでヤフオクとか中古品とかで服とか装飾品とか身につけるものをよく買えると思うよ。要するにアライグマみたいなもの、いわば日本人の「性癖」なので外国人もいちいち驚いたり褒め讃えなくてもいいよ。でも落とし物が無くなる国より戻ってくる国のが良いに決まっている。いつまでもそういう国でありたいと思う。それにしてもダラちゃんは気の毒だった...