日本語の構造

元ネタはこれ*1

  海外「なんて論理的な言語なんだ」 日本語の構造を簡易化した図が外国人に大好評

そしてこの記事が引用しているのが海外で書かれた日本語の学習書のようなものの一部分らしい*2

  The Surprisingly Simple Logic Behind Japanese Sentence Structure

直訳すると「日本文の構造の背後にある驚くほど単純な論理」。だいぶ前に書いたことがあるが、日本語の文法の研究が意外と進んでなくて良い文法書がない。私たちが学校で習ったのは明治時代に英文法だかオランダ語の文法の解説にむりやり日本語を当てはめたもので、そこから大きな進歩がない。日本語の文法って日本人は必要としないので我々は困ってないのだが、海外で日本語の授業をするのに困っていると何かで読んだ。学校では「日本語では主語が省略される」と習ったが、「そもそも日本語には主語という概念がない」が最近の定説になっているみたい。英語のようなラテン語系の言語は主語が決まらないと動詞が決まらないが、日本語は文法的に必須なのは述語だけで「私は」とか「彼は」も含めてすべて述語の修飾語。それを英語と比較して図にしたのが右上の画像。この二つを比べると、むしろ日本語の方がシンプルで美しいではないか。ネットワークのサーバーとクライアントの図のようだ。だが我々は授業で左のように習って、ふだん使っている言葉との違和感がでかすぎたよな。もしかするとこの図を最初に作ったのは日本人の学者かもしれないし、最近の授業は変わってきているのかもしれないが、思い返すたびに国文法の授業が残念な気がした。身の回りに日本語を勉強している外人がいたら教えて上げてくれたまえ