北川景子「祝・12.4%」

何度見ても実に心地よい。
     
12%台を継続中。さっそくニュースになっている*1

  北川景子「家売るオンナ」第4話も好調12.4% 今夏「2桁キープ」唯一のドラマに


  女優の北川景子(29)が主演を務める日本テレビ「家売るオンナ」(水曜後10・00)の第4話が3日に放送され、

  初回12・4%と今期ドラマでトップ発進を切り、第2話は10・1%、第3話で12・8%と番組最高を更新。

  在宅率が下がり、一般的に数字が取りにくいとされる夏ドラマだが、第4話も12・4%と好調。

  今夏の民放ドラマで初回から4話連続2桁キープしている唯一の作品となった。

しかし、上の画像の下の方、今期の日テレは悲惨だ。フジテレビに負けているじゃないか。これが21時22時台のドラマになるとフジとTBSを抜いて2位につけている。ほかのドラマの視聴率を見ると、この数字は「家売るオンナ」(オンナはカタカナだったようだ)だけで引き上げているのか。さらに芸能ニュースではないサイトにも取り上げられている*2

  北川景子、変人がハマり役?『家売るオンナ』に隠れる「裏テーマ」とは


  北川景子演じるヒロイン・三軒家万智のキャラクターに話題が集まっている。

  その特徴は、無表情なのに目は開きっぱなし、クールというよりも冷酷、ロボットのような動き、同僚への威圧的な言動など、

  極端な変人ぶりが際立っているのだ。「DAIGOとの結婚後、初の連ドラにしては思い切った役を選んだな」という声をよく聞くが、

  実はそうでもない。

  三軒家のキャラクターは、それほど難易度が高いわけではなく、アイドルやモデル出身など、表情の変化が乏しい女優に

  与えられることの多いタイプの役。実際、三軒家の顔は口元しか動かず、セリフも一本調子で、動きもほとんどない。

  つまり、「感情表現をしなくていいからボロが出にくい」のだ。

ううっ、言われてしまったではないか。そのとおりだよ。しかし記事はつづく。

  ただ、これは裏を返せば、「俳優殺しのキャラクター」ともいえる。極端なキャラの多い芸人のコントに演技力が必要ないのと同じで、

  脚本と演出でがんじがらめに抑えられ、演技力があっても出させてもらえないのだ。

そうそう、そのとおりだから。ボロが出にくいのではなくて演技力があっても出させてもらえないの。そういうことにしておいてよ。お願いだから。

  ただ、こんな側面もある。北川は8月に30歳の誕生日を迎えるが、大半の主演女優は30代に入ると“自立した大人の女性”という枠を

  飛び越えて、“極端に強い女”を演じて女性層の支持獲得を狙うことが多い。その意味で三軒家という役は、北川にとって「願ったり」の

  役かもしれない。

そこは心配ご無用。北川景子はずっと「極端に強い女」しかやってないから。

  三軒家のキャラクターを語る上で、もうひとつのポイントは、家の売り方。

  その方法は、「引きこもり男性に、一生引きこもれる家を買わせる」「ミニマリストとゴミ屋敷女を同居させる」というもので、

  家を売るだけではなく、悩みも解決してしまう型破りな方法が驚きを与えている。

  これらは重要なシーンだけに北川自身も、かすかに穏やかな眼差しと話し方に変えるなど、「気づくか気づかないか」ギリギリの

  繊細な演技を見せていた。そして、家が売れた瞬間、「落ちた」と口に出し、また元の姿に戻るのだ。

ありがとう、ビジネスジャーナル。繊細というか微妙すぎて気づかれてないかもしてないけど、毎回よくやっていると思うよ。

  もともと北川は、ブレイク前に出演した『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)を除くほぼすべての作品で主演かヒロインを務める、

  連ドラ界のエリート女優。また、その抜擢に「負けてたまるか」と立ち向かう芯の強さが現場のスタッフから評価されているからこそ、

  次の出演作に恵まれている。

  とりわけ昨夏に放送された『探偵の探偵』(フジテレビ系)での熱演は特筆もの。常に追い込まれ、痛めつけられるヒロイン・紗崎玲奈を

  鋭い眼差しと悲壮感あふれる佇まいで見事に演じ切った。

  『家売るオンナ』の三軒家万智も、鋭い眼差しを見せる一方、紗崎玲奈のような悲壮感は感じられないが、

  今後そのような姿を見せるかもしれない。三軒家の秘められた過去が明らかになる時こそ、北川の真骨頂が見られるのではないか。

すげえ、セーラームーンから、ほとんど黒歴史になりかけている「探偵の探偵」まで評価してくれるとは! つうか、この記事を書いている木村、北川景子のファンなんだろ。タイトルの「変人がハマり役」、ハマり役なのではなくて、北川景子自身が変人なの。あとはこのドラマのディレクターの談話の記事がある*3

  コメディのふりをした哲学ドラマ『家売るオンナ』


  「ヒロインをキャスティングするにあたり、早い段階から北川景子さんを想定していました。

   凛としていて、放つオーラが半端じゃない、信じられないほどの美人という設定を考えたら、北川さんしか考えられません。

   ご本人も白黒はっきりしたタイプで、役柄には違和感がないとおっしゃっていましたが、

   仕事に対して真っ直ぐな点もヒロインそのままでした」

正直、北川景子は人気だけが先行していて、まだ代表作と呼べるような仕事を残せていない。でも見てくれている人はいるんだね。青少年の諸君に伝えたい。努力すれば何でもできるとか、努力をすれば報われるなんてのは嘘っぱちだ。どんなにがんばってもできないことはあるし、報われないことの方が多い。でも君が真摯にがんばっていれば誰かが君のことを見ているよ。だから努力することが無駄だとかかっこ悪いなんて思わないで欲しい。誰かががんばる君のことを見ている。きっと見ている。見ていることもある*4