過労死...なのか?

こんな記事*1

  「あまりにも今に鈍感だ」政府の過労死問題への対応について蓮舫代表


  大手広告代理店の新入社員だった女性が過労で自殺し、先月末に労災認定された問題に触れ

  「あまりにも衝撃を受けるニュースだった。こうした痛ましい事件があったからこそ、

   (政治が)対応しなければいけないのは長時間労働の規制だ」と指摘した。

   ところが政府はやっと会議体を設けて、これから検討し来年法案を出すというスケジュールであるとして、

  「あまりにも今に鈍感だと指摘せざるを得ない」と安倍政権の掛け声だけの「働き方改革」を強く批判した。

レンホーは強いなと思う。なぜって、自分のことを100%棚に上げて他人を責めることができる人は強い。そんなリーダーの下にいたくはないけどな。私は詳しいことは知らないし、人が亡くなっていることなので軽々しく書けないのだが、新聞やテレビでも触れられていないのできょうはその話。痛ましい。ご本人はもちろんだが、ご両親の悲しみを察すると本当に痛ましい。東大に入学したときはうれしかっただろう。電通に入社したときもうれしかっただろう。私が親なら電通ではなくて、向かいの資生堂松下電工を勧めたけどな。その痛ましさをわかった上で、失礼を承知で書かせてもらうが、自殺をされた原因はレンホーが言うとおり長時間労働だろうか?
残業100時間...いまこのブログを読んでくださっている方なら100時間の残業がどのくらいはおわかりだと思う。5勤2休で土日祝日は丸々休んだとすると1ヶ月は約20日間。1日5時間の残業。9時から18時が定時として、毎日23時に退社。100時間とはそのくらいだ。土曜日に必ず出勤すると32時間なので平日は3.4時間。つまり21時か22時に退社。定年後の私の残業時間は月に1ケタだがww、100時間の残業を数ヶ月とか1年続けるのはみなさんご経験があるのではないか。あるいはいまもそうなのではないか。100時間くらいなんだとか、そんなの当たり前だというつもりはない。十分にダメな職場だ。ただ、40代の前半、すげえ忙しい時期があって、月に150時間以上の残業を1年間続けたことがあったが過労とか自殺とはちょっと違うと思った。もう一度言うぞ、100時間くらいなんだと言いたいのではない。私はこの女性をここまで追い込んだのは残業時間だけではなく、別の問題があったのではないかと思うんだ。
レンホーが息巻いている長時間労働にフォーカスを当てると、これは一般的な問題になる。電通だけの問題ではない。だが、それ以外の点に原因を求めると、これは一般的な問題ではなく、この会社特有の問題、あるいは彼女がいた職場の特有の問題になる。長時間労働という一般的な問題だとそれは顔のない「日本社会」になるが、特有の問題にライトを当てると特定の人、または人たちの顔が見えてきてしまう。それを避けるために問題を一般化しているような気がしてならない。みなさんはどう思いますか?