秋のビデオまつり

Amazonビデオ、有料だろうと無料だろうととりあえずウォッチリストに入れる。無料の作品だけを表示させることができるが、有料作品が無料になったときのうれしさよ。残念な点は、まず検索がしにくい。タイトル、主演俳優、大まかなジャンルでしか検索できない。「北川景子 沖縄」で「サウスバウンド」が出てきて欲しい。てか、「サウスバウンド」自体が無かったよ。あと、映像の大きさはウィンドウの大きさで変化するのだが、その映像がもっともきれいな大きさってあると思うんだ。それがわかるといい。

グレイヴ・エンカウンターズ (字幕版)

グレイヴ・エンカウンターズ (字幕版)

番組の製作のために心霊現象が起こると言われている廃病院で一夜を明かす番組スタッフ。この映画の公開時は「ホラー映画史上もっとも怖い予告編」という触れ込みだったらしい。もっとも怖いかはまあ見てよ。
     
結論から言うと、これはダメなホラー映画だと思う。中盤まではいい。だが終盤はいろいろやり過ぎてしまって逆に怖くない。日常からちょっとずれるところがホラーだと思うのだが、ずれの幅が大きすぎて怪奇映画とか怪獣映画になってしまっている。


ヘンゼルとグレーテルが大人になって魔女ハンターになった話。もうこれだけで笑っちゃうだろ。しかも日本では劇場未公開。ネタとして見たのだが...意に反して良作。舞台は中世なのだが、二人が持っている武器がおいおいいつの時代だよと。このビート感、そうか「仮面の忍者 赤影」だ。グレーテルが無駄に色っぽい。ヘンゼルがピンチになるとどこからともなく現われて助けてくれる美女もエロい。なにより魔女ハンターといっても魔女の方が強いので、毎回ヘンゼルとグレーテルがボロボロになって勝利するのも良い。最後の方で元の童話とちゃんとつながる。


これの2作目をこの前に見に行ったんだよな。1作目を見てやっと全貌が見えたら、それにしてもこの映画。続編ってふつうは1作目に劣るでしょ。これに限っては2作目のが出来が良い。


これって公開はついこの前だろ。それがもう無料か。公開といっても単館で1週間か2週間だけだった。ほぼ日本未公開ね。でも見に行かなくて良かった。もうこのシリーズ、終わりにしてあげて。なんだかわからないのがこの映画の面白さだったのだが、5作目は中盤からオカルト映画。最後は怪奇映画。やっちゃったね


ナインスゲート デラックス版 [DVD]

ナインスゲート デラックス版 [DVD]

狙った本を手に入れるためなら手段を選ばない古書ハンター。それを演じるのが、これは珍しい、コスプレしてないジョニー・デップ。17世紀とか18世紀の稀少本が数千万とか億の値段で売買されている。これは歴史を感じるね。年表を見ると、「グーテンベルグ活版印刷」と並んでいるのが「川中島の戦い」だもんね。依頼主から頼まれた「9番目の門」という本を探す主人公。本を見つけると、その日の夜に持ち主は殺され、本は部屋ごと焼かれてしまう。主人公を助ける女の人の正体が最後まで明らかにされなかったけど...


ニューヨークの若きエグゼクティブ。だが殺人衝動が押さえられないでホームレスや娼婦、果ては友人をつぎつぎと殺してしまう。だがそこの描写は多くなく、この映画はエグゼクティブたちの優雅な、だけど滑稽な毎日を皮肉たっぷりに描いているのが面白い。名刺自慢をするシーンは最高。日本で名刺の自慢をするなら社名と肩書きだろ。彼らは名刺を自分で作る。自慢するのはデザインではなくて、名刺の紙とフォント。「名刺ができてきたんだ」と鼻高々に見せびらかすと「俺もできたよ」と見せられた相手の名刺のが紙の質が良くて良い活字を使っていて打ちのめされる。


一昨年に見に行ったけど、これは名作だわあ。まだの人はぜひ。坪田先生がビリギャルの指導をするシーンが面白い。一見、コントのようだが、ビリギャルに向き合う先生の視線がすごくいい。そこだけ抜き出して8分間の動画にしてみた。